偽りの愛。＿

ばちゅｯ、ごぢゅｯｯ

どれくらいヤったのだろう。

俺はずっとイきぱっなしで足がガクガクしているのが分かった。

一方的な愛での水音と俺の掠れ気味の声だけが響き渡る。

これで何度目かも分からないなつの絶頂。

俺のナカにはまた新しい液が注がれた。

手首は手錠のせいでジンジンと痛む。

ずぢゅんｯｯ

そんなことお構い無しになつは奥へと突いてくる。

「まだヤるのか」

そんな言葉すら発せない。

俺は諦めて身を委ねることにした。

いるまは気力を無くしてただ喘いでいるだけになってしまった。

堕ちる訳でもなく、嫌う訳でもなく…ただ、大人しくしている。

俺はいるまに挿れているモノを抜いた。

いるまの身体は汗や体液でぐっしょりと濡れている。

こんな風に俺がしたんだと思うと興奮が止まらない。

後処理が終わり、いるまの手錠を外した。

そして、手錠の代わりに首輪を付けてあげた。

色は紫。

この首輪が赤色になる日はいつ来るんだろうか。

首輪を付けたいるまは心底嫌そうな顔をしたが、何も言わなかった。

はーぁ、ほんとおもんな。

目を覚ますと見知らぬ部屋のベッドの上。

たしか…なっちゃんの家に来て、…

ｶﾞﾁｬｯ

可愛くて大好きな人が扉から出て来た。

そう言い、俺の頭を撫でた。

頭を撫でられるのは嬉しい…

だけど、やっぱり1番はいるまなんだな…とか思ってしまう。

不適な笑みを浮かべるなっちゃん。

それにちょっとした恐怖を感じる。

ﾄﾞｻｯ

低くて冷たい声。

そっか、なっちゃんはいるまが好きなんだから俺といるまがヤってたなんて知ったら傷付くよね。

こんな話するためだけに俺は家に呼ばれたの…？

はぁ、もう嫌になる…。

どう頑張っても君は俺を好きになってくれない。

…こんな辛い思いをずっとしてても意味がないよね。

最後に気持ちだけ伝えて帰れば、それでいいじゃん。

今まで言えなかったことを吐き捨てるかのように放った。

答えなんて分かりきっているから。

なっちゃんは俺を離すどころか、更にベッドに抑え付ける力を強めた。

ちゅｯ

ぐちゅｯ、くちゅｯ…

喋らせない、とでも言うように舌を絡めてくる。

くぢゅ、…ぴちゃｯ、…

がりｯ、…

ぢゅ~ｯ…、

おそらく切れているであろう舌を吸われ、ビリビリと痛みが走る。

ｽﾙｯ

第一に頭に浮かんだ言葉は、

"嫌だ"。

…だけど、…セ×レでもなっちゃんの近くに居られるなら……

ごぢゅｯｯ、ずちゅｯｯ

優しいなんて言葉は微塵も感じられないほど奥を突いてくる。

そのせいで呼吸がしにくい。

思ってもないのに、ほんと…罪な人。

ごめんな、らん。

ほんとは俺も愛してるよ。

だけど、もう少しその悲しそうな顔を堪能してから言ってやるからな。

ｶﾁｯ

もう二度と、帰りたいなんて言わせない。

お前はもう赤色だろ？❤︎

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…📞

2人が起きるまで待とうとリビングでくつろいでいると、らんの携帯が鳴った。

携帯には「すち」という文字が映し出されていた。

ﾋﾟｯ…

ﾌﾟﾂｯ…

すちがらんのことを好きなのは知ってた。

でもらんは俺に夢中だし、可能性はゼロだけどな…w❤︎

ほんっと最悪…

らんのこと好きなフリしてこれでハッピーエンドって思っとったのに…

なつが俺のこと好きなら話になんねぇじゃん…

でもなんでらんまで家に誘ったんだ…？

わかんねぇ奴…