TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

共依存

一覧ページ

「共依存」のメインビジュアル

共依存

4 - 第4話 壊れた天秤

♥

120

2025年04月29日

シェアするシェアする
報告する

ある日の午後

のあさんとなおきりさんはリビングのソファに並んで座っていた

二人の間には言葉も交わさず、ただしばらくの静寂が流れていた

その静寂を破ったのはメンバーの声だった

Y_🍗

のあさん…!

Y_🍗

大丈夫?!

ゆあんくんが先にリビングに入ってきて、のあさんを見つけると声をかけた

だが、ゆあんくんがその目を見開いたのはのあさんの姿を見た瞬間だった

のあさんの服は、胸元がはだけ、背中には無数の傷が刻まれていた。

その傷は、深く、赤く、まだ癒えることなく、血が滲んでいる

そしてーー

なおきりさんの唇は、明らかに血が滲んでいた

まるで誰かに噛みつかれたかのように

Y_🍗

…なんで…?

ガチャ

後から入ってきたメンバーも言葉を失った

その場の空気が、冷え切る。

T_⚡

のあさん…?

声を震わしながらたっつんさんはのあさんに近寄る

その瞬間、なおきりさんが立ち上がり二人の間に割って入った

NA_🌷

触らないでください。のあさんに近づくな。

なおきりさんの声は低く、冷たい

NA_🌷

のあさんの傷、僕が与えたものだ。

NA_🌷

だから…誰にも見せたくない

その言葉と同時に--

N_🍪

なおきりさん、やめっ、

のあさんがか細く声を出したが、なおきりさんはまるで聞こえなかったかのようにのあさんを引き寄せた

NA_🌷

見せてあげますよ

NA_🌷

みんなに、どれほど僕がのあさんを愛しているか

なおきりさんはのあさんの肩を掴み、強引にその背中をメンバーに向けた

NA_🌷

ほらっ見てくださいよ

NA_🌷

これが、のあさんの傷だ

NA_🌷

これが俺とのあさんの絆だ

その瞬間メンバーは震えた

のあさんの背中に刻まれた深い傷が、痛々しく見える

血は乾いていたが、その痕跡は消えずに残っていた

NA_🌷

僕たちがこうなったのは、みんなが僕を理解してくれなかったからです

NA_🌷

どうですか?こんな風に傷つけあって、それでも愛し合ってるんですよ。

NA_🌷

僕たちの絆はこんなものなんです

その言葉にメンバーはただただ、立ち尽くすしか無かった

誰もが、目の前で繰り広げられてる狂気にどう反応すれば良いのか分からない。

のあさんとなおきりさん、二人の関係は、もはや理解の範疇を超えている

E_🍫

のあさん…お願い…もうこれ以上…

えとさんは震える声で呼びかけるが、のあさんはその声を無視した

のあさんの目には何も映っていない

ただ、なおきりさんだけを見つめていた。

N_🍪

…なおきりさん…

のあさんの唇が震え、涙がこぼれた

N_🍪

私…もっと…なおきりさんを感じたい

なおきりさんは微笑みながら静かに頷いた

二人の間には言葉では表せないほどの暗い欲望が渦巻いていた

そして、その瞬間--

J_🦖

のあさん!やめて…!ほんとに!!!

じゃぱぱさんが必死に手を伸ばした。

だが、それすら届くことはなかった

のあさんはじゃぱぱさんを無視して、なおきりさんの顔を見つめる

そのままなおきりさんの唇に自分の唇を押し付けた

だが、キスではなかった

NA_🌷

うっ…あっ……

のあさんは、なおきりさんの唇を無理に引き寄せ、まるで何かに取り憑かれたかのように噛み付いた

その力は容赦なく、恐ろしいほど強かった

なおきりさんの唇から、すぐに血が滲み出し、赤く染った

NA_🌷

……んっ……!!

なおきりさんは少し驚きながらものあさんの背中に手を回す

しかし、のあさんはその手を無視して、さらに力強く噛みつき、血の味を味わった

するとメンバーの方を振り向いて

N_🍪

これが、私の愛の証ですニコッ

その言葉を言い、また、なおきりさんの唇に噛み付く

N_🍪

舌、出してください

NA_🌷

N_🍪

ガブッ

NA_🌷

ん""

なおきりさんの舌は酷く切れて血が出ていた

T_⚡

のあさん…!もう辞めよや!

メンバーたちは恐怖と驚愕に包まれ、何もすることが出来なかった

ただ、震える指で止めようとするが、二人の狂気に止まることは出来なかった

NA_🌷

こんなにも…のあさんを感じたい

NA_🌷

のあさんも僕のすべてを感じて…

なおきりさんは息を荒らげながらも、その唇を引き裂かれたまま、のあさんに顔を寄せた

そして血が滲み出た唇を笑顔で見せる

NA_🌷

僕はのあさんのすべてを愛してる

NA_🌷

のあさんのすべてを受け入れる

その言葉がのあさんの心に深く刺さった

のあさんはまた振り返り、今度は

なおきりさんの血が着いた自分の唇を舐めて微笑む

この作品はいかがでしたか?

120

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚