羊山 橙
兎山 紫
これで『とやま』って呼ぶんだって
主言い張ってたけど、、
羊山 橙
そのまま『ひつじさん』か『ひつじやま』なんだけどどう?
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
よしレッツゴー
羊山 橙
兎山 紫
ちなみに"えち"が後半にどっぷり入っております。 ご注意ください。
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
羊山 橙
年に一度のお祭り
上京して数年経った俺は お祭りを機に久しぶりに地元に帰ってきた。
羊山 橙
うちの母ちゃんは
誰にもお祭り行くだなんて 行ってないのにさぁ
見せるような相手会わないんだよ?
残念ながら、年齢=彼氏いない歴の俺には 添い遂げてくれるパートナーは居ない。
地元にいたのは確か18までで 成人式も参加して居ない。 そこまでに恋していなかったわけではないけど どうせ結ばれることもない恋だと 初手で諦めた。
羊山 橙
あの人も甚平着とる
綺麗な人やな 紫の甚平が良く似合っとる。
多分なぁくんが甚平着たらあんな感じだっただろうなぁ
高3の頃
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
前からやってみたかった分野
が大学にあって、東京にあるから
そこに行くの!
羊山 橙
兎山 紫
実は俺、この時には既になぁくんが好きで、 悲しかった。 会えなくなるなんてって
だから俺も東京に行った。 なにか理由がある訳では無いけど。
なんとなく 好きな人のいない地元には いる意味が俺には分からなかった。
花火が始まるまであと2時間。 人混みに疲れた俺は 中高の頃何度も降りようとしていたこの崖に来ていた。
今は降りる予定は無いけど 見納め的なものだ。
それに月明かりで明るいし、 ここからなら人目を気にせず 花火を純粋に楽しめるだろう。
ザッザッザッザッ
誰かここに来るみたいだ。 珍しいなぁここは俺となぁくんくらいしか来ないもんやと思っとったな
そんなことを心の中で呟く
??
羊山 橙
羊山 橙
??
覚えてませんか、、?
この声、この手、わかるよ
羊山 橙
随分と久しぶりやなぁ
だって大好きだったもの。
兎山 紫
兎山 紫
橙くん
羊山 橙
兎山 紫
橙くんて地元に居なかったんでしょ?
どこにいたの?
羊山 橙
兎山 紫
綺麗な横顔が見える。 彼は笑いながら俺の隣に座った。
兎山 紫
よく橙くんここで寝てたよね
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
やっとるで
兎山 紫
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
兎山 紫
共同開発予定なんだ!
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
羊山 橙
兎山 紫
ここにいるもんな(笑)
兎山 紫
羊山 橙
どしたん?
兎山 紫
安いやつだしあんまりセンス良くないよ?
羊山 橙
このネックレスはなぁくんに東京に行く前最後に貰ったネックレス
無意識にいつも首に着けて、 俺が買うにしては高いクッションに毎晩置いてある。
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
羊山 橙
羊山 橙
あれ安いやつなんよ?
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
羊山 橙
とっても似合っとる
兎山 紫
兎山 紫
橙くんはなんでここに?
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
欲しいもん手に入れてへんしな
兎山 紫
羊山 橙
補佐達
羊山 橙
補佐達
羊山 橙
補佐達
補佐達
羊山 橙
ことしかしてへんやん
補佐達
案内役
いちごやま株式会社御一行様
案内役
羊山 橙
羊山 橙
羊山 橙
羊山 橙
??
??
羊山 橙
ガバッ(思いっきり頭あげる)
そこには 紺色のスーツを身にまとった 数ヶ月前に会ったはずの旧友が 驚いたような顔をしている。
兎山 紫
いちごやま株式会社って社長さん違くなかったっけ
羊山 橙
羊山 橙
兎山 紫
補佐達
案内役
羊山 橙
兎山 紫
紫橙以外 (俺ら絶対邪魔じゃーん、、)
補佐達
羊山 橙
補佐達
案内役
兎山 紫
補佐の方を休憩ルームまで連れて行ってあげて
案内役
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
会社の利益とか色々 なぁくんと話し合った。 緊張は一瞬で解けたが 違う方でやはりドキドキしてしまう。
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
橙くんのとこ建て替えたんだって?
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
兎山 紫
羊山 橙
羊山 橙
兎山 紫
働いてくれてる社員の皆に来やすい環境をと思って、
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
なぁくんっぽい
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
2人で真剣に話し合った。
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
羊山 橙
兎山 紫
兎山 紫
羊山 橙
何故かはよく分からないが 久しぶりに2人で出かけたいというなぁくんの意見で そこそこ高いホテルに泊まることになった。
羊山 橙
兎山 紫
兎山 紫
羊山 橙
羊山 橙
ベッドも豪華だし、、、
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
2人なら余裕!
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
嬉しいのと緊張とでドキドキしてるよ俺は!
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
相当なぁくん寄ってんなぁ、、
俺は少ししか飲まへんかったからか、 そこまで酔いは回らなかった。
羊山 橙
兎山 紫
兎山 紫
この人本当に社長なんか?
兎山 紫
羊山 橙
ドサッ
羊山 橙
目の前には 少し頬を赤らめた 俺のかつての想い人が居た
トクンットクンッと彼の心音が聴こえる。
兎山 紫
羊山 橙
彼の甘い吐息が耳にかかる。
俺の状況は 言わば襲われかけているも同然である。
でも俺の身体は欲求に正直で 興奮状態。
このまま抱き締めてしまえば、 このまま繋がってしまえば、 俺のものに
そう思っていたその時
俺は不思議な感触を捉えた。
チュッ
羊山 橙
羊山 橙
俺が 消えかけた酸素を取り戻そうと彼から離れ口を開けた時
少し吸ったのを確認してから 俺の頭を優しく引き寄せられ、俺の口のナカに生暖かいものが入れられる
チュックチュックチュ
聞くに耐えない俺の漏れた声とはしたない音がベッドルーム内に広がる。
羊山 橙
俺と想い人の間に銀色に輝く糸が繋がれていた。
兎山 紫
俺の1番欲しかった言葉
兎山 紫
羊山 橙
羊山 橙
気付けば俺はそう口にしていた。
兎山 紫
優しく抱きしめられた
そして彼はまた口にした。
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
実は俺、初めは不安だった。 酔いの勢いなんじゃないかって
でも心配はいらんかったみたい。
兎山 紫
兎山 紫
兎山 紫
羊山 橙
途中からやけど
羊山 橙
羊山 橙
羊山 橙
兎山 紫
バレてたんだ笑
羊山 橙
兎山 紫
兎山 紫
羊山 橙
羊山 橙
羊山 橙
今思えば相当恥ずかしい事を言ったと思う。 けどいいんだ
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
兎山 紫
羊山 橙
羊山 橙
羊山 橙
兎山 紫
兎山 紫
後悔しても知らないから
羊山 橙
こんなにも俺に必死になってくれる人に抱いてもらえて しかもこれは俺のハジメテ
初キスもハジメテも全て君が良かったんだ。
だから嬉しかった。
そして俺は初めて、人に抱かれた。
肌がぶつかる音
2人の呼吸の音
俺から漏れるはしたない声
キスの音
全てが入り交じった音が部屋に響く。
俺は幾度となく絶頂に達してしまった。
大好きな人の 甘い声で囁かれ 大好きな人と繋がっていることを自覚する それだけで快楽に溺れてしまう。
彼は優しかった 俺を気遣いすぎて 彼が本当に俺を好きなんだと自覚すると共に気持ちいのか分からなくなって
初めて人のを舐めた。
彼は途端に焦り、そして呼吸が荒くなる。
兎山 紫
上から下まで味わうかのように舐めた。
口に入れてみたりもした。
太くて長かったから 全ては入らなかったんだけど
彼はとても余裕のない顔をした。
羊山 橙
兎山 紫
イっちゃいそッッ///
羊山 橙
兎山 紫
羊山 橙
俺の中に沢山の液体が注がれる、
今にも溢れそうになる
俺はそこで意識が事切れた。
羊山 橙
俺の腰にはクッションが置かれていた。
隣に書いてあった紙には
『ごめんね』の文字
やっぱり彼は優しい。
羊山 橙
羊山 橙
兎山 紫
兎山 紫
羊山 橙
兎山 紫
兎山 紫
羊山 橙
俺はこれからどんな人生を歩むんやろ
きっと俺は彼の優しさに甘えて生きるのだろうな笑
そう自問自答しながら
彼と手を繋いで
歩み出した。
𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸