白玉
白玉
白玉
白玉
白玉
のあ
えと
るな
白玉
白玉
るな
白玉
るな
白玉
るな
えと
えと
白玉
のあ
のあ
のあ
白玉
白玉
のあ
白玉
えと
るな
えと
白玉
白玉
白玉
白玉
のあ
るな
えと
るな
白玉
スタァァァァト(台パン)
えと
るな
ピピピッ ピピピッ ピピピッ
うるさいアラーム音
えと
もぞもぞと布団から手を出し アラームを止める
1つ欠伸をして身体を起こす
えと
えと
ぼーっとしてたら階段から 駆け上がる軽快な足音がした
えと
私はいつるなが来ても良いように 両手を広げて待つ
バーーーーン
勢いよく扉が開き水色髪の少女が 満面の笑みで部屋に飛び込んでくる
るな
両手を広げて待ってる私を見て 水色髪の少女…るなは私に突っ込んでくる
えと
るな
えと
るな
えと
るな
私の可愛い彼女は笑顔でクスクス笑う
とても可愛い。
るな
るな
えと
今にも駆け出しそうなるなに 両手を伸ばす
るな
るな
るなは私の手を握って わたしを起こしてくれる
ちょっとイタズラに 近づいてきたところでキスする
チュ
るな
るなはぶわっと顔を赤らめてた
えと
るな
ぷくっと頬を膨らませて私の手を引く
ほんと私の彼女は可愛いなぁ…
のあ
るなに手をひかれてリビングに降りる
のあさんが笑顔で迎えてくれる
るな
えと
のあ
そう言って3人分のお箸を持ってきてくれる
机の上には美味しそうなご飯が並んでて
漂う美味しそうな匂いからお腹が刺激される
えと
るな
のあ
えと
るな
なんて3人で笑いながら食べるご飯は美味しくて
私が好きな時間だ
のあ
えと
るな
るな
のあ
えと
のあ
のあ
るな
のあ
私も立とうとするとのあさんに制止され
私のお皿も一緒に片するなに
『ありがとう』と声をかけて私は椅子に座ってた
えとさんのお皿を一緒に持っていくとのあさんが待ってくれていた
のあ
のあ
るな
話したいことがあるけどこれを話していいものか…と迷ってた
そんな私を見てのあさんが笑って声をかけてくれる
のあ
のあ
のあさんの声色から 『焦らずにゆっくり話していいよ』 って言われたような
そんな気がして私は自分が抱えてる 気持ちをのあさんに相談することにした
るな
るな
のあ
のあさんが『あの時は嬉しかったなぁ』と笑みを零す
るな
るな
のあ
のあ
るな
るな
るな
るな
のあ
るな
るな
のあ
るな
のあ
るな
るな
のあ
るな
洗い物を終えたのあさんがタオルで手を拭きながら考える
のあ
のあ
そう言ってのあさんが話してくれた作戦はこうだった。
『るなとのあさんが浮気(フリ)』
るながえとさんに愛想がつきて のあさんと浮気(という想定)
えとさんの前でイチャついたりして えとさんに『浮気してるんじゃないか?』と嫉妬してもらう
嫉妬した所が見えたところでネタばらし (のあさんと共に全力で謝り経緯を話す)
るな
のあ
るな
るな
のあ
のあ
るな
ガチャ……バタン
部屋に戻り私は自分の布団に横たわる
のあ
のあ
えとさんは強い…というより強がりで
だれよりも心が繊細。
今回の件でえとさんが傷ついてしまわないかだけが心配
のあ
そう言いながら2人が付き合った時を思い出す
あの時はまだ両片想い状態で
ぐいぐいくるるなさんを えとさんが上手く躱してて
そんな時精神状態が悪かったえとさんを るなさんが助けて
助けて貰ったことで心を開いたえとさんが るなさんに更に惚れちゃって
お互い両片想いだったのが分かって
のあ
のあ
のあ
うっかりえとさんが消えてしまう
なんて事無いとは言いきれない
LINE
のあ
るな
のあ
るな
のあ
るな
るな
のあ
るな
ピピピッ ピピピッ ピピピッ
えと
いつも通りアラームを止める
えと
欠伸を1つ
えと
…あれ
いつもなら来る時間なのにるなが来ない
『のあさんおはようございます〜!!』
『るなさんおはよう〜』
『のあさんぎゅー!!!』
『もーー!ふふ。くすぐったいですよ!』
下から2人の楽しそうな声が聞こえる
るなが私を優先しないなんて珍しい…
えと
なんて思いながら伸びをしてドアを開ける
モヤッ…
…?なんかもやってした。
………気のせいかな
階段を降りていたら下から登ってくるるなと会った
るな
えと
えと
欠伸をしながらるなに聞いてみた
るなは動揺するような顔をして目を泳がせながら話す
るな
えと
モヤッ
また変なざわつきがして、 それをかき消すように名前を呼ぶ
えと
るなに向かって手を前に出す
るな
るなは私の手を取って下に引いてくれる
私は気づいていた
私の手を引くるなの手が微かに震えている事を
下につくといつもの様にのあさんが話しかけてくる
のあ
えと
のあ
えと
のあ
私は椅子に座ってるなをじっと見る
私でも分かるいつもと違う事
るな
のあさんに呼ばれたるなは嬉しそうで
まるで子犬のようにのあさんに駆け寄っていく
キッチンで2人がくすくす笑ってる
普段なら微笑ましいはずなのに
朝の事があってからなんだか 少し違和感を感じる
えと
モヤッ…
えと
胸に手を当てる。痛くない。のに
ずっとざわざわしてて落ち着かない
まるで何か警戒しているように
のあ
えと
るな
美味しい。
はずなのになんだか味がよく分からなかった
2人の会話もよく頭に入らなかった
正直自分がなんて受け答えしたのかすら覚えてない
えと
えと
のあ
えと
のあ
えと
のあ
るな
のあ
いつも通りるなが私のお皿を持って のあさんの所へ行く
2人が楽しそう
試しにるなを呼んでみることにした
えと
るな
えと
るなはちょっと困った顔をした。
のあさんを見て、私を見て言った
るな
るな
えと
笑顔で応えたもののかなりショックを受けた
何に対しても私最優先だったるなが
初めて私よりものあさんを最優先にした
かなりショックが大きかった
私は自分の部屋に戻る旨を伝え階段を登った
え
どうして
私が1番じゃなかった
おかしい
るなは前に言ってた
『好きな人が最優先』
だと
なのに
私よりも
のあさんが最優先??
私よりものあさん??
好きな人が
変わったの??
私じゃないの??
私の目からは大量の涙が溢れていて
机の上にまだら模様を描く
私を肯定してくれる存在が居ない今
私の精神状態はかなり悪くなっていた
えと
えと
私は机の引き出しを引く
カッターナイフを1つ取り出す
チキチキチキチキチキ…
刃をゆっくり当て、そっと腕に滑らせる
ポタッ……ポタポタ…
赤く暖かい血液が自分の腕を伝う
るなと付き合ってからは一切する事は無かった
るな
私に飽きてしまったの?
それでも
私はまだ
るなが好きだよ
赤い切れ目にキスをする
えと
るなの1番がのあさんなら
私と付き合っている上での1番だから
浮気。
になる
朝からの不自然な行動も全部納得がいく
それでも私は臆病者だから自分から別れは切り出せない
散々泣いて少し落ち着いた
切ってしまったカッターナイフはゴミ箱に
血も綺麗に拭き取り
傷は隠れるように長袖のパーカーを来た
えと
えと
のあさんには頬をはたかれ
めちゃくちゃ怖い形相で怒られて
『どうして相談しないのか』 『そんなに私達は頼りにならないのか』
泣きながら叫ぶのあさんが痛々しかった
るなは酷く落ち着いて私の傷を見て
目をしっかり見て
『二度とするな』 と一言言われたっけ
えと
笑いながらまた涙が込み上げてきた
何を考えても思考が全て悪い方向に行く
えと
えと
下からはまだ2人の楽しそうな声が聞こえてきていて
より一層私の心を不安にさせる
私に飽きたのかな
私よりものあさんの方が可愛いもんね
器用で
お姉さん気質で
私みたいに面倒くさくなくて
モヤッ…
えと
この気持ちも
きっとそういう事なんだろうな
私よりものあさんを選んで
私よりものあさんを優先して
きっとヤキモチ焼いてるのかな
最早ヤキモチよりも
嫉妬の方が強いかもしれないな…
えと
心にどす黒い感情が流れる
胸が痛くて痛くて敵わない
涙が溢れて止まらない
この気持ち何処に流せばいい
さっきのゴミ箱が目に付く
えと
えと
えと
えと
さっきのカッターナイフをもう一度拾う
さっきつけた血がついていた
構わない。
だって痛いの
心が。胸の奥が
痛くて痛くて辛い
私の存在意義が分からない
どうしたらいい
もう消えてしまいたい
助けて欲しい
いろんな感情がせめぎ合って喧嘩する
腕に刃を立てる
ザクッ
痛みはある。
けど、その痛みが少しだけ胸の痛みを掻き消してくれる
私の服の袖は自分の返り血で赤く染っていた
もう一度、と振り上げたところでドアが開いた
バンッッッッ
そこには顔面蒼白のるなと 泣き崩れるのあさんが居た
私は…
2人が何故泣いているのか分からなかった
るな
るなが叫びながら駆け寄ってくる
私の手からカッターナイフを奪って部屋の隅に投げ捨てる
えと
私の身体はカッターナイフを求めて歩こうとした…
所をるなに抱き止められる
るな
えと
るなに抱き止められた状態でカッターナイフに向けて手を伸ばす
えと
るな
るな
るな
るな
るなは泣きながら私を抱きしめて何度も何度も『戻ってきて』と言う
徐々に徐々に視界が白くなる
最後に聞こえていたのはのあさんの泣き声とるなの懇願の声だった
のあさんとるなの話し声で目が覚める
えと
るな
返事しようか迷っているうちにのあさんが話す
のあ
のあ
私は目を閉じたまま2人の話を聞くことにした
るな
のあ
るな
のあ
のあ
るな
試す…?
るな
るな
そう言ってるなの啜り泣く声が聞こえる
るな
るな
るな
わんわん泣くるなをのあさんが宥めてる
のあ
のあ
のあ
宥めるのあさんの声を徐々に震えて来てて
泣くのを我慢してるのが分かった
2人の話を聞いて私は知った
るなはのあさんとは何も無くて
ただ私の嫉妬姿が見たくて
2人で芝居を打ったと
私を傷つけてしまったと
2人が心を痛めていると。
るなは泣き続けて
私の名前を呼んで謝り倒していた
のあさんもるなを宥めながら私に謝っていた
えと
私が早とちりしてしまっただけで
私はちゃんと愛されてたんだ
私はちゃんと1番だった
2人がこんなに謝るなら許そう
だって私も2人が大好きだから
私は壁の方に寝返りを打つ
えと
私が声を出すとるなの泣き声が止んだ
るな
るな
るなは起きたのを確認すべきか
謝るのが先か
体調を心配するのが先か
こんがらがってて
私はつい笑い出してしまった
えと
ゆっくり起き上がって2人の方に向き直る
のあさんはバツが悪そうに斜め下を向いていて
るなは行き場のない手がわたわたとしてどうしたらいいのか分からなくなっていた
えと
えと
えと
そう言って2人に『おいで』と手を広げる
るなは泣きながら私に即座に飛びついてきて
のあさんは控えめに隣に座ってきた
そっとのあさんを抱き寄せたら
のあさんは下を向いて啜り泣きながら 私に抱き締め返した
私はちゃんと愛されてる
ちゃんと2人に愛されてる
何より恋人の1番であれる
大丈夫
私はもう大丈夫
白玉
白玉
白玉
のあ
白玉
白玉
白玉
えと
白玉
るな
白玉
白玉
白玉
白玉
のあ
えと
白玉
えと
るな
るな
えと
のあ
白玉
おつしら!!
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泣きそうになった😭
リスカすぐ治るんよね