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マフィア物語Ⅲ －白魔の哮り、黎明の泪－

第34話 - 意志

2025年10月06日

#創作

#マフィア物語

#連載

#オリジナルストーリー

#第5回テノコン

華

牛ﾀﾝつくね

こんにちはこんばんは´ω`)ﾉ冷凍みかんにハマっちゃって腹を冷やした女です。

牛ﾀﾝつくね

前回からボス戦始まっております！わたくしも執筆頑張ります💪🔥

牛ﾀﾝつくね

それでは寺しゃい〜〜

━━━━━━━━━━━━━━━━

狄

日晴………！くそ、

狄

(かなり不味い…
もう血だらけだ、あいつ)

狄

(畜生、耐えるんだ。ひとまずは薫さん達が着くまで)

狄

───…って、！！

狄

(クジマの野郎がいない！
俺が一瞬目を離した隙に……！！)

ｼｭｯ──ﾊﾞﾝｯｯｯ！！

狄

っ゛…ぐ、！！！

狄

(祭壇の奥……！！！)

クジマ

まずは一発。頂きましたよ。これは消耗戦ですからね

狄

糞…野郎がぁッ！！

ﾊﾟｧﾝッ！！ﾊﾟﾝｯ！！

クジマ

くく、そこからでは当たる訳ないじゃないですか。焦りが顔に描いてますよ？

狄

うるせぇよ馬鹿野郎…！死ね！！

クジマ

おやおや。なんて低俗な言葉。

狄

(ここから一直線に突っ込んでいくのはリスクがデカすぎる…っ)

狄

(かといって、陣形は今相手に圧倒的有利……攻めない手もない)

狄

(──もう、“やる”しかないのか？否…まだ早い)

狄

……、！

ﾀﾞｯ───！

クジマ

周をぐるぐる走ってどうするんです。私の的が大きくなるだけですよ

ﾊﾞｧﾝ！！

狄

(！来た、横、3歩分)

ﾀｯ、！

クジマ

…おぉ。ふふっ、お上手。

ﾊﾟﾝｯ…！！！

狄

ッチィ………！！

狄

(やはり当たらない。遮蔽物の死角の使い方に長けている)

狄

(おまけになんだこの圧は。……あの女の神経が俺に絡まりへばりついてるのか)

狄

(あぁクソッタレ。やっぱり銃は苦手だ。……どうも銃口が上手く定まらない)

━━━━━━━━━━━━━━━━

真

へばってんじゃねぇ。
立てよガキ

狄

………、
───っまだ、立てません

狄

(体に、力が入らない。
……これが、本職のレベルなのか)

真

…は。

真

おーおー、バカ正直で結構。
とでも言うと思ったか？

ｸﾞﾘｯｯ

狄

ッ゛踏まないでくださ…

真

なあ。嫌いなんだよ、てめぇみたいな奴。

真

大口叩く癖に小心者な野郎。そんなんだから真っ先に潰れやがんだ

狄

…！は、……それは、あなたも同じでは？？

真

…………ぁ？

ﾄﾞｶ、ｯｯ！！

狄

ゔっ…！！

真

殺すぞ、てめぇ。
今の今まで誰に生かされてるのか分かってないようだな。

狄

………俺は先生に生かされてます。

真

、！……チッ

ﾊﾞｺﾝｯ！！！

狄

が……、っ…

真

もういい。てめぇに鍛錬をつけてやろうとか考えた俺がアホだった

真

勝手にしやがれ！！どっかで好きに野垂れ死ね。

ｽﾀｯ……

狄

ッ、──待って、ください

真

あ゛ぁ？まだ口答えする気か？？

狄

……もう、立てます。
あと30分お願いします

真

…は？？？てめぇ耳も付いてねぇのか？
ムカつくから消えろよ

狄

…知った口を利いたのは、すみません。

狄

だけどいいですか。俺はあんたを師に選んだだけで、あんたの奴隷じゃない。

狄

俺はまだ強くならなきゃいけないんです。あんただって俺が必要だから連れて来たはずだ。

真

……お前はただの復讐道具だ。俺のな。

狄

じゃあ。どの道最後は使い捨てるなら、有効活用して頂けますか？？

真

…ゴミが。

真

……───何してる。
構えろ青二才

狄

……、はい。

━━━━━━━━━━━━━━━━

狄

っはぁ……、…！どうですか。今度は

真

はっ、全然駄目に決まってるだろ。自惚れてんじゃねぇ

真

お前銃が苦手なのか？忍刀の時と精度がまるで違うぞ

狄

苦手…。

狄

かもしれないです。
なんか、感触も反動も全部気持ち悪いし、狙いが定まらない

真

はぁ……殺意が無いからそうなるんだボケカス。銃構えたなら人殺す気で居ればいいんだよ

真

大体お前は打ち込みも弱え。なんでもっと踏み出せない？何がそんなに怖い？？

狄

……全てが怖いですよ。
“この世界”の全て。

狄

あの人が教えてくれた道を自分から外れてんだ。怖くない訳がない。

真

ッチェ、口を開けば先生だあの人だ彼だ。死人の話をするな鬱陶しい。

狄

…(ｷﾞﾛｯ

真

清く正しく生きてれば報われると思ってんのか？遺志を晴らせば報われると思ってんのか？

真

答えはノーだ。死んだ奴は何も知らねぇ、聞こえねぇ話さねぇ。

真

それでもお前がやりたいから此処に居るんだろうが。自分がやりたい事やって満足できるんなら、それに正しさを求めるなんざ二の次だ。

真

誰々のためだとか都合いい大義名分ほざいて、もう居ない奴に責任押し付けてんじゃねぇよ。お前自身の意志で戦え。

狄

───ッ！、………

真

あ゛…、

真

………なんだよその面。メソメソ泣いてんじゃねぇよ馬鹿野郎。

狄

………すみません。…大丈夫です

真

あーもうとにかくだ！お前はせいぜい俺のために身を粉にして働け。楽は許さん

狄

分かってますよ。うるっさいなぁ。

真

ああー！？？？

━━━━━━━━━━━━━━━━

狄

(………ああ)

狄

(しょうがない。…俺は俺がやりたいようにやるだけだ)

ｽﾞｻﾞｯｯ！

クジマ

！

オリガ

(は、……？？)

ｺﾞﾛ…… ｺﾞﾄｯ、

クジマ

───何を思いついたかと思えば。どうして得物を棄てるのです？投降のつもりですか？

狄

……棄てたんじゃねぇよ。

ｼｭｯ───

ｽﾗｯ！

クジマ

…、………ッ！

狄

やぁああ！！！

ｻﾞｼｭｯ…！！

クジマ

く、……！！

狄

(…決まった)

牛ﾀﾝつくね

カァット！！なんかキリ悪い気がしなくもなくもないですがこれくらいがちょうど良かったんです！！

牛ﾀﾝつくね

しれっとこの作品のマスコット枠のアイツが再登場果たせて嬉しみです。狄が戦闘時口悪いのはアイツ譲りなんですね()

牛ﾀﾝつくね

次回もどうかごゆるりとお楽しみにしててください！あばよ！！

牛ﾀﾝつくね

飛鳥馬真ってツンデレだよな。異論は認める。

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華

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