黒兎
どうも
黒兎
どうぞ
浩華
陽菜のとこ行くの怖いな
浩華
でも…俺陽菜とちゃんと話したい…
浩華
覚えてくれてないよな……
浩華
うん……大丈夫…
浩華
ちゃんと話した方がいいし
浩華
行くか………
病院まで飛ばす
浩華
204……
ドクンッ…ドクンッ…
浩華
………………………なんだよ…緊張してるのかよ…………
浩華
情けないな…
陽菜
ん…………誰だろ……………
陽菜
入っていいですよ…………
陽菜
あれ……入って来ない…………
ガラガラッ…
陽菜
…………………
浩華
え……と信じられないかもだけど僕は君の幼なじみです…………
陽菜
…あなたの?誰ですか?
浩華
ッ僕は…浩華って言います
メモ 僕の名前 浩華
陽菜
珍しい名前なんですね…
浩華
そう…ですね…よくいわれます……
陽菜
私、全然覚えてないんです…よかったら教えて頂けますか?
浩華
僕が……ですか?
陽菜
はい…
浩華
陽菜………さんは、よく笑う方で面白いし…元気で……頭良くて…とにかく…すごく魅力的な方ですかね……
陽菜
……そうなんですね……
陽菜
ありがとうございます………浩華さん
浩華
うん…………ッッ
浩華
グスッゥッウゥゥ……
陽菜
こ、浩華さん?
陽菜
泣かないでください………
陽菜
大丈夫ですよ
陽菜は浩華の頭を撫でる
浩華
えッ………
陽菜
大丈夫です…
浩華
本当に……グスッ覚えて……ないんだ……ッて思って…グスッ
陽菜
それは…
陽菜
ごめんなさい……
浩華
……あの…僕明日も来ていいですか……?
陽菜
…はい…いいですよ……ありがとうございます……
ガラガラッ
陽菜
…………………………………
陽菜
なんだろう…
あの人を忘れてはいけない気がしてならない
私は浩華さんのことを覚えていられるのかな…
浩華
忘れたらダメだ
私は…きっと明日には
忘れてしまう
嫌だ……
忘れてしまうのは嫌だ…
なんで……こんなに思ってしまうんだろう
会ったばかりなのに……
あぁ………そうだったのか
私は……一目惚れしたのかな……
違う……はずなのに
想いが溢れてしょうがない……
きっと忘れちゃいけない大切な人……
嫌だ
もう……忘れるなんて
嫌だよ……
黒兎
おつぴょん