テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

宮野 栄利香

もしかして 、いじめられてたからとか…?

水嚢 零捺

水嚢 零捺

…うん 、それもある……だけど

水嚢 零捺

一番の理由は…

水嚢 零捺

…この世界を恨んでるから…かな

宮野 栄利香

…え 、?

水嚢 零捺

…顔とか 、性別とかで認められないこんな世界が僕は大嫌いだったの

水嚢 零捺

…こんな世界で僕が生きることなんて…誰も認めてくれない

水嚢 零捺

認めされようとも頑張ったこともあったよ

水嚢 零捺

…けれど認めてくれない

宮野 栄利香

…そんな…事が……

水嚢 零捺

…一度は”普通”にも戻ろうともしたさ

水嚢 零捺

けどそれは…自分が生きていることを 、”自分で”否定している

水嚢 零捺

……僕は 、この世界から”消える”ために買ったんだ

宮野 栄利香

…!!

水嚢 零捺

”精神超安定剤”を……

水嚢 零捺

…安定剤とか 、睡眠薬って

水嚢 零捺

飲みすぎたら…

私は 、いつの間にか水嚢さんの手を握っていた

水嚢 零捺

…え

宮野 栄利香

…辛かったんだね 、怖かったんだね

弱い人が生きづらい世界

宮野 栄利香

…ずっと一人ぼっちだったんでしょう……?

こんな残酷な世界で

宮野 栄利香

”普通”に戻る…?そんな事しなくていいんだよ

孤独に生きていた私たちはきっと

宮野 栄利香

”水嚢さん”……いや 、

分かり合えて 、親友になれる気がしたんだ

宮野 栄利香

”零捺は””零捺”なんだから…!!

水嚢 零捺

…!!

水嚢 零捺

…栄利香 、

私にはこんな事しか言えないけれど

水嚢 零捺

その言葉がずっと 、誰でもいいから聞きたかったんだ…

こんな言葉でも 、零捺を救えたらいいな

水嚢 零捺

…ありがとう

宮野 栄利香

…!うん 、!

それから数時間経ち 、日が暮れてきたので 、零捺を家の近くまで送ることにした

水嚢 零捺

…家まで送ってくれるなんて 、気を使わなくてもいいのに

宮野 栄利香

”友達”だから当たり前だし 、気使ってなんかいないよ

宮野 栄利香

…それに 、

宮野 栄利香

今も”安定剤”を飲み続けてるって事は 、”まだ”生きようとしてたって事だったんでしょ?

水嚢 零捺

…ちょ 、さっきの話掘り起こさないでよ……恥ずいじゃん

宮野 栄利香

…ふふっ 、笑

水嚢 零捺

…っはは 笑

そうして2人で笑い合いながら歩いていると

遠くから 、見覚えのある顔 、服装 、髪型に髪の色をした男の子が急いで走ってきた

…勿論それは一人しかいないだろう

宮野 栄利香

…あ 、守琉

宮野 守琉

…!姉ちゃん

水嚢 零捺

…?

宮野 栄利香

守琉 、今帰りなの?

宮野 守琉

…そうだけど 、姉ちゃんは?

宮野 栄利香

私は友達を家に送るところ

宮野 栄利香

…あ 、紹介するね

宮野 栄利香

私の友達の零捺で 、

宮野 栄利香

こっちは 、私の弟の守琉だよ

宮野 守琉

…こんにちは

水嚢 零捺

…うん 、よろしく

宮野 守琉

水嚢 零捺

宮野 栄利香

…初対面ってこんなにも気まずいものなんだなって 、改めて理解した

水嚢 零捺

…そのブランドの服 、僕も持ってるよ

宮野 守琉

…!本当?

宮野 守琉

この服 、結構気に入ってるんだ

水嚢 零捺

やっぱり?かっこいいもんな

水嚢 零捺

特にここのデザインとか…

宮野 守琉

…分かる

すごい…一瞬で打ち解けてる

水嚢 零捺

…そうだ 、今度持ってきてやろうか?

水嚢 零捺

お下がりでも良ければあげるけど

宮野 守琉

いいのか…?

宮野 守琉

ありがとう 、零捺……ちゃん 、?さん……でいいのか?

水嚢 零捺

零捺でいいよ 、笑

水嚢 零捺

すごいね栄利香 、どっかの誰かさんと違ってすぐ女だってバレたよ 笑

宮野 守琉

…姉ちゃん 、気づかなかったんだ

宮野 栄利香

うっ……うるさいなぁ

宮野 栄利香

そ 、それより

宮野 栄利香

急いで走ってきたみたいだったけど…どうしたの?

宮野 守琉

…実はこの先向こうの方でテレビの取材…?みたいなのやってて

宮野 守琉

取材されそうになったから逃げてきた

水嚢 零捺

へぇー 、テレビの取材か

水嚢 零捺

…それは確かに嫌だな

…この中で零捺は一番嫌だろうな

宮野 栄利香

…別の道から行こっか

水嚢 零捺

…うん 、そうするよ

宮野 守琉

…俺もついてく事にする

すると零捺はにやっとして

水嚢 零捺

…そうと決まればあそこの電柱まで競走だ!

宮野 栄利香

へ?!

宮野 守琉

はぁ!?

そう言うと零捺は走って行った

水嚢 零捺

早い者勝ち〜笑

宮野 栄利香

ひ 、卑怯者…!!

宮野 守琉

…俺もお先 、

守琉も走ってゆく

宮野 栄利香

…ま 、

宮野 栄利香

待て〜!!!笑

???

こちらの中継からは以上です

カメラマン

……はい 、OKです!

???

………ふぅ…疲れた

カメラマン

今日も最高でした!!

カメラマン

貴方様のお陰で視聴率もグンと上がること間違いなしですよ〜!!

???

いえいえ…そんな事ないですよ

???

…これも全部 、サポートしてくださった皆様のおかげです

カメラマン

え 、ええへへぇ…そうですかねぇ

???

ファン

きゃぁあ!!!

ファン

下月ちゃんこっち向いて〜っ!!

関係者

こ 、こらっ 、関係者以外立ち入り禁止です!!

下月 美凪

いいんですよ 、

そう言うと 、白髪の美人な少女はニコリと笑っていた

下月 美凪

そろそろ安定剤を買い足そうかな 、笑
loading

この作品はいかがでしたか?

104

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚