奏
奏は、ブンブンと首を横に振っている
それでも春夏と菜々美は、
春夏
菜々美
と言いつのった。
春夏
いきなり春夏が私に問いかけてきたから、どきりとしてえっ!と声を上げてしまった。
菜々美
春夏
私は、笑顔を作って
遠香
と答えた
春夏
こういう時、女子というのはむずかいな。と思う。
多分2人とも本気で『絶対成功する』なんて思ってないはずだ。だって告白して成功するかなんて誰にも分からないんだから。
それでも女子は『あんたなら大丈夫』と無責任とも言えるははげましをするのだ。
私はそんな無責任な事は、言いたくないと思っているけれど、この空気の中で反論する勇気はなかった。
遠香
そんなことを言えばしらけてしまうのはわかっていたけれど、これ以上ここに平気な顔をでいられる気がしなかった。
すると春夏が眉根を寄せて唇を尖らせて
春夏
と不満そうに言った。私は思わず肩を縮めて
遠香
と謝った
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