俺は、叶わない恋をしてしまった様だ。
『お〜い、赤〜』
彼が俺の好きな人。
俺は告白すら出来ない弱虫だから。
『桃くん、?』
『どした…?』
俺の気持ちが届く事はないんだろうな。
『好きだよ?』
この好きが俺と同じ思いなら…
『…俺も好き』
どうにかして伝えられないだろうか。
『好きです…!』
『付き合ってくださいッ!』
ある日、友達の黄に告白された。
この勇気がすごいと思う。
でもここは正直に言おうと思った。
『俺、好きな人いてさ。』
『……ッ』
『ごめんな…』
『諦めませんからね…!』
そこから、黄のアタックが始まった。
『好きなんです…』
『諦められないんです…』
『大好きなんです…ッ』
彼の瞳から涙が溢れる。
あれから一週間。
『俺も…好きになっちゃったかも…』
『…!』
心は、赤から黄へと変わっていた。
心の片隅に赤が残っている様な気がした。
『俺さ、』
『うん、』
『彼女…出来たんだよね。』
『……は?』
驚いた声を上げる赤。
俺の好きだった人。
『はじめまして!黄と申します!』
ニコッと笑う黄を見て、 いままでになかった感情が生まれる。
本当に黄のことを好きになったみたいだ。
『幸せになれよ…。』
悲しそうな顔をする赤を見て、 少し心が痛くなるような気がした、
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