コメント
2件
俺は、叶わない恋をしてしまった様だ。
『お〜い、赤〜』
彼が俺の好きな人。
俺は告白すら出来ない弱虫だから。
『桃くん、?』
『どした…?』
俺の気持ちが届く事はないんだろうな。
『好きだよ?』
この好きが俺と同じ思いなら…
『…俺も好き』
どうにかして伝えられないだろうか。
『好きです…!』
『付き合ってくださいッ!』
ある日、友達の黄に告白された。
この勇気がすごいと思う。
でもここは正直に言おうと思った。
『俺、好きな人いてさ。』
『……ッ』
『ごめんな…』
『諦めませんからね…!』
そこから、黄のアタックが始まった。
『好きなんです…』
『諦められないんです…』
『大好きなんです…ッ』
彼の瞳から涙が溢れる。
あれから一週間。
『俺も…好きになっちゃったかも…』
『…!』
心は、赤から黄へと変わっていた。
心の片隅に赤が残っている様な気がした。
『俺さ、』
『うん、』
『彼女…出来たんだよね。』
『……は?』
驚いた声を上げる赤。
俺の好きだった人。
『はじめまして!黄と申します!』
ニコッと笑う黄を見て、 いままでになかった感情が生まれる。
本当に黄のことを好きになったみたいだ。
『幸せになれよ…。』
悲しそうな顔をする赤を見て、 少し心が痛くなるような気がした、