盲目の月と太陽

目が見えない私に、手を差し伸べたのは

ある、1人の男の子だった。

この日から

暗闇しか見えない私の未来に

少し、ほんの少しの

光が差し込んだ。

ぴちゃ

ビシャッ

海にも

もぐもぐ

色んな食べ物も

全部、貴方が教えてくれた。

ごめんねマイキー。

私の目が見えていたら

見えないけど、分かるよ。

悲しい顔を浮かべている貴方の顔が

リーン リーン..

チンチロリン

スイーチョンｯ スイーチョン

コロコロリン

ルルル .. ルルル

貴方は、目が見えない私にまで優しいんだね。

きっと、気づいていた。

気づいてない振りをしていた。

言ってしまえば、この関係は崩れる気がして

だから、好きという言葉は 閉じ込めておくよ。

胸の、ずっとずっと奥の方に。

でもある日

「 目の手術 」

やっと目が見えるようになる。

それを聞いて、誰よりも喜んでくれた

声だけでも、貴方のことなら 分かるよ。

そう約束をして

手術当日を迎えた。

「 これから手術を始めますね。 」

麻酔をしていたせいか

あっという間に手術は終わっていた。

目は開けない。

一番に、貴方を見ると約束したから。

貴方のことが見たい。

1分でも、1秒でも早く..

ゆっくりと..

慎重に目を開ける。

目の前がぼんやりと明るい。

光の調節が上手くいかず、瞬きを繰り返す。

優しく、響く声。

ゆっくりと焦点を合わす。

視界の向こうには、金色の髪。

そして、透き通った黒い瞳。

目を細めると、眩しい程の笑顔があった。

そう、まるで太陽のような。

堪らず、涙が出た。

光を得た世界は、こんなにも美しく..

マイキーの笑顔は、それ以上に輝いていた。

黒く、1色しか見えなかった私の未来に

鮮やかな光が、私を照らした。

『 盲目の×？と太陽 』 よ？みk※リ？？？？？？？

「 これから手術を始めますね。 」

どこか、見覚えのある光景。

目はまだ開けない。

一番に、貴方を見ると約束したから。

どこか聞き覚えのある台詞。

貴方のことが見たい。

1分でも、1秒でも早く..

ゆっくりと..

慎重に目を開ける。

目の前が、ぼんやりと明るくなる。

また同じ言葉。

でも、何かが違う。

視界の向こうには、銀色の髪

そして、透き通った黒い瞳。

血が飛び散っている。

頬に、首に、シャツに。

冷たい夜の光に照らされる。

瞳が、底知れぬ闇を孕んでいる。

鼓動が早くなる。

変わらない優しい声。

だけど、どこか違う。

ただ微笑むマイキー。

貴方は..

『 盲目の月と×ィ☀︎※ 』 よ×××？？

訂正 『 盲目の月と太陽 』 読み切り