ミサンガの秘密

そういう問題じゃない 嫌いになるとかならないじゃない

自分でも怖い 自分が制御できない

たくさん人を殺して、たくさん辛い思いをして、今の居場所がある

それを失いたくない、それだけだったはずなのに

お前の言うことは正しい、それは分かっている、でも

今は、それですら腹立たしく感じる

兄ちゃんは毎週土曜日に出かけていた

これは前からの習慣で、今でも味方をしてくれている「中国」や「北朝鮮」、 「インド」という人たちと会っているらしい

その時を狙って、ある取引が行われていた

コン、コン(窓をたたく音)

こんなふうにして、お兄ちゃんがいない隙を見て物をくれる

食べ物だって満足にくれないから、本当に助かっている

でも

一年たっても

終わらなかった

全部　俺のエゴだ

～ポーランドの家～

手紙の入った封筒は、そこまで厚さはなかった

きつく丁寧に編まれたミサンガは、白・赤・緑の幾何学模様だった

僕の国旗と、同じだ。

次回、手紙開封編

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