テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

hotoke

ねむぅᐝ

眠気はまだ残っているけれど絶対今日も笑わなければならないという強迫観念が頭を支配していた

hotoke

(よし、今日もちゃんと笑えてる笑わないとみんなが僕を嫌いになっちゃう…)

鏡の前に立つと無理に笑顔を作る 笑顔が自然に浮かんでくることはなく 無理矢理筋肉を動かして笑った

hotoke

(笑わないと…笑うんだ…)

会議の時間が迫ってきた

hotoke

あ、もうこんな時間だ

笑えているかという焦る気持ちを抱えながら会議に行く準備をしていた

車に乗りこみ会議に向かう道を走る 道中何度もこれでいいのか?という思いが頭をよぎる

hotoke

(本当にこのままでいいのかな?)

hotoke

(笑顔を作っているだけでみんなが僕を必要として思ってくれる…)

hotoke

(でもそれでもいいのかな…)

いつも通り笑顔を作ることに心がけていた

どこか自分がこの笑顔を本物と思えないことに気づいていたんだ

焦る気持ちがどんどん大きくなる

会議室に着くと僕以外のメンバーはみんな揃って座っていた

ないこ視点

今日のいむはいつもより元気がないように見えた

まあ日頃の疲れだろう

ないこ

なんもないといいけど…

悠佑

…?ないこ今なんか言ったか?

ないこ

いやなんも言ってないよ!さ、会議始めよ!!

会議が始まってからもいむはあまり発言することも無く黙っていた

心做しか会議が進んでいくにつれ表情が硬くなっていくような…

まるで自分に言いつけているような そんな顔をしていた

ほとけ視点

hotoke

(あれ?今ちゃんと笑えてるのかな…?)

hotoke

(ないちゃんがこっちをすごく見てきているような…)

ないこ

パチッ

hotoke

ニコッ

hotoke

(今ないちゃんと目が合ったから咄嗟に笑ったけどちゃんと笑えてたよね…?)

ないこ

(やっぱりおかしい)

ないこ

(会議が終わったら聞いてみよう)

会議が終わって帰ろうとしたその瞬間ないちゃんが僕に言ってきた

ないこ

ねぇいむ大丈夫…?

ないこ

なんか…その無理に笑ってる感じがするんだけど…

ないちゃんのその言葉で他のメンバーが全員こっちを見る

僕はないちゃんの言葉に心の中でガクッと力が抜けた気がした

hotoke

バレちゃったんだ…

初兎視点

そう言った瞬間にいむくんの顔が少しだけ歪んだのを僕は見逃さなかった

hotoke

ごめん…もうなんで僕はこんな風に笑うようになったんだろう

hotoke

どうしてこんなに無理して笑わなきゃいけないだろうグスッ

そう言っていむくんはこの後もずっと自分のことを泣きながら「僕は馬鹿だとか」「アホだったとか」「死ねばよかったんだ」とかと自分を責めていた

僕は言えることは無いかと思ったので考えたんや

なぜあの言葉にしてしまったんや

初兎

僕たちが知ってるいむくんはそんな自分を責めるようなやつじゃない!!

これがいけなかったんや

僕の言った言葉にいむくんはさらに涙が込み上げて

全て崩れるような瞳をしていた

ほとけ視点

涙がとまらない

必死に堪えているのに それでも僕の感情は抑えきれなかった

hotoke

僕を…惨めにしないでくれ…ポロポロ

hotoke

本当の僕は明るくて楽しいやつじゃないんだ…ポロポロ

いふ視点

その言葉にみんな言葉を失ってしまった

この作品はいかがでしたか?

32

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚