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その後、全員がボロボロであること、異邦人である私が現れたことからいったん神殿に退却することになった。この世界では神殿が冒険者の宿兼ギルドでもあるようで、私達は神殿に泊まることになった。今はフランツとともに部屋にいる。
フランツ
部屋に入ると、フランツは改めて私に深々と頭を下げる。そこまでかしこまられると逆に困ってしまう。ちなみに帰り道で簡単な自己紹介は済ませ、自分の名前や一般人だったことなどは話している。
タカヒロ
フランツ
フランツは表情を曇らせてそう呟く。実際、パーティーを組んだアコライトに逃げられたわけだから彼の言葉には説得力がある。だが……。
タカヒロ
私はそう言いながら頭を下げるフランツの髪を撫でてやる。フランツは顔を赤らめながら私を見つめる。
フランツ
タカヒロ
フランツ
フランツの成人発言に驚いた私は思わず謝った。多分160cmもないくらいなので、まだ子どもだと思っていたのだ。まあ、現代日本人の私からすると、これだけかわいい15歳は十分ショタなのだが。
タカヒロ
フランツ
良かった、そこはちゃんとショタなのか。しかし、小学生感のあるリカードよりも大人びているレイのほうが年下とは。日本でも小6で170cmなんて子もいるから、身長だけで判断はできないけれど。年齢的には1~2歳違いでフランツ、リカード、レイの順になるらしいが、身長的にはレイ、フランツ、リカードの順であった。レイはいわゆるエルフなので、高身長や落ち着いた性格はその影響もあるらしい。
フランツ
タカヒロ
フランツ
私の言葉にすごく爽やかな笑顔で返してくれるフランツ。息子はともかく、こんな美少年が家族だったら私も嬉しい。いや、それはそれで尊すぎて平穏に生活ができないような気もするが。
タカヒロ
フランツ
タカヒロ
フランツは少年らしいキラキラとした瞳で、父が如何に優れた騎士だったのかを説明してくれた。内容は非常に大人びたものではあったものの、自分のことのように得意げに話す姿は幼い子どものようであった。
フランツ
少し恥ずかしそうにそう伝えてくるフランツ。ウォーリアが仲間を守り、アコライトがそんなウォーリアの傷を癒す。パーティーの役割としてもそうなのだが、フランツの言葉からはそれ以上のものを感じる。
タカヒロ
フランツ
私の言葉に、フランツは言葉を詰まらせながら、ただ感謝の言葉を口にするのだった。