テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ブルーロックに入った時から、ずっと息が詰まりそうだった。
ここは全員が"世界一のストライカー"を目指してる場所。
その中で私はー
男のフリをして紛れ込んでいる。
バレたら終わりだと分かっていても、ここにいたかった。
1次セレクションは幸いにもバレずに乗り越えることができた。
問題はそこからだった。
二次セレクションにて
絵心甚八
糸師凛
星乃 イヴ
糸師凛
それが、糸師凛を初めて見た瞬間だった
私が"女"だと初めに気づいたのは糸師凛だった。
そこは人気のないトレーニングルーム。
糸師凛
星乃 イヴ
星乃 イヴ
糸師凛
背中越しに言われて、全身が凍る。
星乃 イヴ
糸師凛
糸師凛
星乃 イヴ
怖くて振り返れなかった。
少し沈黙の後、足音が近ずく。
糸師凛
そう言いながら、目の前まで来てーー
糸師凛
冷たい一言。
星乃 イヴ
そう聞くと、凛は一瞬だけ目を細めた。
糸師凛
その時から私は、 "弱みを握られたままの存在"になった。
あの夜からの関係は奇妙だった。
私は試合中、気づいたことを小さく凛に伝える。
凛はそれを拾って、ゴールに変える。
星乃 イヴ
星乃 イヴ
最初は無視されることもあった。
でもある試合でーー
私の一言で、凛が決めた。 ゴールネットが揺れる。
その瞬間、凛がこちらを見る。
糸師凛
それだけだったが、確実になにかが変わったような気がした。
数日後
ブルーロックに、別の空気が入ってきた。
凛の兄であり、別次元の存在。
糸師冴だった。
視線が会った瞬間、背筋がゾッとした。
糸師冴
一言で、全部見透かされた気がした。
そこから冴は、露骨に私を見るようになった。
試合中も、トレーニング中も。
ある日、冴に呼び止められた。
糸師冴
糸師冴
完全に分かってる。でも決定的には言わない。
その"余裕"が怖かった。
冴が来てから、凛は明らかに変わった
糸師凛
突然言われる
星乃 イヴ
糸師凛
意味がわからない。
でも、その声が少し低かったのは覚えてる
ある日冴に言われた。
糸師冴
一瞬、理解できなかった。
糸師冴
つまり。"選べ"ってこと。
その夜、ひとりで考えた。
私は何をしにここに来たのか。
プレーもできない。
正体も隠してる。
誰かの影でしか動けない。
星乃 イヴ
初めて、逃げたくなった
次の試合。
私は外されかけた。
その時ーー
糸師凛
凛だった
理由は言わない。
でも試合が始まって、すぐ分かった。
私は叫ぶ。
星乃 イヴ
凛が動く。 誰もいないスペースに入り込んでーー
糸師凛
静まり返る中で、凛が言う。
糸師凛
それは、初めての"肯定"だった。
もう隠すのをやめようと思った。
みんなの前に立つ。
心臓がうるさい。
でも言う。
星乃 イヴ
空気がとまる。
ざわつく声。
視線。
全部、刺さる。
その中で、最初に口を開いたのは凛。
糸師凛
糸師凛
次に、冴
糸師冴
糸師冴
否定はなかった。
試合が終わった後。
2人に呼ばれる。
糸師凛
糸師冴
どっちも、強すぎる。
でもーー
私は笑った。
星乃 イヴ
2人が止まる
星乃 イヴ
沈黙。
凛がふっと笑う。
糸師凛
冴も、小さく息を吐く。
糸師冴
私はもう、"隠れてる存在"じゃない。
誰かに選ばれるためでもない。
この場所で、自分の価値を証明する
たとえプレーできなくても
この世界を、動かす。