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放課後
人気の無い静かな所に呼び出された
木兎
いつもとは違う、変に静かで澄んだ声色で告げる
木兎
頬を猩々緋に染める理由は
引き目を感じているのか。
はにかんでいるだけか。
木兎
赤葦
赤葦
自分より背の高い先輩は
顔を首に沈めて
静かに「よかった、」と安堵が混じった声が脳裏に焼き付く
ハグをされて、数十秒
もしかしたら数秒なのかもしれないが。
木兎
青い空が
夏の温度が
吹き抜けてきた風が
心地良かったのは今でも覚えてる
それからは一瞬だった
その光景を見ていたのか
人は人の恋愛事情を拡散してしまうものだ。
後ろ指を指され
何も悪い事をしていないのに追い詰められて
トントン拍子で「じゃあ別れるか。」
それだけは嫌だった
2人しか居ない屋上
沈黙の後、一言
木兎
赤葦
赤葦