あのアイドルは＿＿

活動休止してから1ヶ月、 速いようで短いようで、

スーパーに行こうとも、 家の中のトイレとお風呂でも怖いぐらい、 玄関まで行くと震えが止まらず、苦しいのに スーパーの中を歩き回れる訳がない

スマホに八つ当たりし、 ついついスマホを投げてしまった

何故か言葉の伝わらない電源を切ったスマホに謝った

電源を付け、ちゃんと作動するのを確認し、 メッセージが来てるのに気が付いた

確認すると、 2日前に紫ーくんから来たメッセージで 元気? と来ていた

食べるも起きなかったが、 活動する為にもある程度は食べなきゃ、

仕方が無く、紫ーくんに買ってきてもらうことにした

10秒もたたない内に既読がつき、 返事が来ないまま30分がたった

しばらくたって、 着いたよ と連絡が来た

俺はよく物を忘れ、 鍵は本当にいつも何処かにいってしまう その為、スマホにドアの開け閉めを遠隔操作出来るアプリを入れていたのだ

鍵を開け、 入っていいよ と連絡した

赤くーん?どこ〜?

小さな声だった

それなのに足音と声がどんどん近付いてくる

目の辺りが熱くなって、 今にも泣きそうだった

でも、頑張ってドアが閉まってしばらくするまで我慢した

はずだったのに、、 いつの間にか目から涙が溢れ出て、 ぼろぼろと泣いていた