今のそらちゃんにとっての最大の戦場は、ベビーベッドの中にある。
そらね
そら
そらちゃんは一生懸命に赤ちゃんをあやすけれど、新米ママの腕はまだどこかぎこちない。
そこへ、音もなく影から現れたのはジェジェだ。
ジェジェ
ジェジェが大きな手でそらちゃんの赤ちゃんの背中を優しく叩くと、不思議なことに泣き声はすぐに小さな寝息に変わった。
そら
「……いえ。私はただ、そら様の大切なものを、同じように大切にしたいだけですよ」
その時、執務室の窓からリムルがスライム姿でぷるんと飛び込んできた。
リムル
そら
ミリム
最強の魔王たちが、一人の赤ちゃんを囲んで「あーでもない、こーでもない」と真剣に話し合っている。
そらちゃんは、そんな騒がしくも愛おしい光景を見て、ふっと微笑んだ。
そら
そらちゃんのその言葉に、ジェジェもリムルも、少しだけ照れくさそうに、でも最高に優しい顔をして頷くのだった。






