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今のそらちゃんにとっての最大の戦場は、ベビーベッドの中にある。

そらね

「ふぇぇ……っ、ふぇぇぇん!」

そら

「あわわ、また泣き出しちゃった……っ。よしよし、いい子だねぇ」

そらちゃんは一生懸命に赤ちゃんをあやすけれど、新米ママの腕はまだどこかぎこちない。

​そこへ、音もなく影から現れたのはジェジェだ。

ジェジェ

そら様、少々力みすぎですよ。……背中をトントンするリズムは、心臓の鼓動に合わせて。……さあ、私がお手本を見せましょう」

​ジェジェが大きな手でそらちゃんの赤ちゃんの背中を優しく叩くと、不思議なことに泣き声はすぐに小さな寝息に変わった。

そら

​「さすがジェジェ……。なんでも完璧にこなせちゃうんだね」

​「……いえ。私はただ、そら様の大切なものを、同じように大切にしたいだけですよ」

​その時、執務室の窓からリムルがスライム姿でぷるんと飛び込んできた。

リムル

「おーい、そら! 街の職人たちに頼んで、特製のベビーカーを作らせたぞ。……見てくれ、魔鉱石製の超軽量フレームに、クッションは俺の体と同じ感触の特注品だ!」

そら

​「リムル様、それ……豪華すぎない!? でも、これなら赤ちゃんもぐっすり寝てくれそう!」

ミリム

「わはは! ならば私は警護担当なのだ! この子に指一本触れさせる奴は、私が吹き飛ばしてやるのだ!」

​最強の魔王たちが、一人の赤ちゃんを囲んで「あーでもない、こーでもない」と真剣に話し合っている。

そらちゃんは、そんな騒がしくも愛おしい光景を見て、ふっと微笑んだ。

そら

​「……ありがとう、みんな。……私、この世界に転生して……この子に会えて、本当によかった」

​そらちゃんのその言葉に、ジェジェもリムルも、少しだけ照れくさそうに、でも最高に優しい顔をして頷くのだった。

転生したらそらだった件

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