テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

𝒮 💗

俺ところんが同じ病気って...
どういうことですか!!

看護婦

ッ...
私も、さっき知ったの...

𝒮 💗

え...ッ

看護婦

たまたま資料室で...
忘愛症候群の診断書を見ていて...
そこに、彼の名前が...

𝒮 💗

嘘、だろ...

看護婦

異種事例って書かれていたわ...

𝒮 💗

異種って...
嘘、だろ...

看護婦

診断書の日付は...
彼とあなたが運ばれた日...

𝒮 💗

...ッ!

看護婦

あれが全ての始まりよ...

𝒮 💗

そん、な...

看護婦

人のことを心配しているところ
申し訳ないんだけど

𝒮 💗

え...?

看護婦

あなた、好きな人...思い出したでしょ?

𝒮 💗

ッ...!

看護婦

そうでしょ...?

𝒮 💗

知りません、俺はまだ何も...

スタスタスタッ──

数十分前──

ℛ 💛

──…

𝒞 💙

─…──!

𝒮 💗

(話し声…?)

スタスタスタッ──

興味本位で声のする方に近づき

俺は耳を澄ませた

𝒞 💙

思い、出せないよ...ッ

𝒮 💗

ッ...

その時見たころんの泣き顔は

今も忘れられない

ころんの涙を見ると

胸が締め付けられて

息苦しくなった

俺はその場に座り込んだ

𝒮 💗

(ころ、ん...)

俺は呼吸と心音を整え

もう一度起き上がった

𝒮 💗

...

しかしそこには

既にころんの姿はなかった

𝒮 💗

(遅かった、か...)

その代わりに

空を見上げ寝転がる

るぅとの姿があった

ℛ 💛

─...──

消えそうな声で

何かを話していた

俺はその何かを聞くために

もう一度耳を澄ませた

ℛ 💛

さとみくん...
早く気づいてほしいな...

𝒮 💗

(気づ、く...?)

ℛ 💛

あの指輪、
誰のために選んだのか、...

𝒮 💗

(指輪...?選ぶ...?)

ℛ 💛

さて...
戻りますか...

𝒮 💗

(あ、やばい...)

タッタッタッ──

俺はわけも分からないまま

その場にから走り去った

トイレ

𝒮 💗

(指輪...?
一体なんのことだよ...)

俺は頭から2文字が離れなかった

指輪

俺の記憶には指輪なんて存在しなかった

𝒮 💗

これが、
忘愛症候群の症状...?

俺は信じ難い事実に

目を向けた

𝒮 💗

...

カランッ──

俺がトイレの壁に

腰をぶつけた時

ポケットで音がした

𝒮 💗

ッ...?

恐る恐るポケットに手を入れると

見覚えのあるような

ないような

そんな小箱が入ってた

𝒮 💗

なんだよ、これ...?

ピコンッ──

俺が困惑してる中

その困惑を解いてくれる通知が来た

ℛ ❤️

さとみく~ん!

𝒮 💗

ℛ ❤️

そろそろ小箱見つけた~?

𝒮 💗

これ、お前の?

ℛ ❤️

違うよw

𝒮 💗

ℛ ❤️

さとみくんが選んだものでしょ

𝒮 💗

え?

ℛ ❤️

ん?

𝒮 💗

俺が、選んだの?

ℛ ❤️

そうって言ってるじゃんw

𝒮 💗

誰のために?

ℛ ❤️

さ~誰だろうね

𝒮 💗

教えろよ

ℛ ❤️

ℛ ❤️

ねぇ、さとみくん

𝒮 💗

なに?

ℛ ❤️

自分で気づくからこそ価値があるんだよ

𝒮 💗

ℛ ❤️

もう迷ってないよね

ℛ ❤️

俺は、ずっとずっと応援してるから

廊下

𝒮 💗

...

「自分で気づくからこそ価値があるんだよ」

𝒮 💗

莉犬のくせに...w

𝒮 💗

...

パカッ──

𝒮 💗

...えッ

俺の見た指輪には

シンプルなリングに 小さなダイヤモンドがついた

華奢で可愛い、まるで...

ころんのような指輪だった

シ ト ラ ス 香 る 君 の と な り で 。【完結】

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,063

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚