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俺と裕司は親友だ

修学旅行で同じ部屋になった俺たちは退屈してたんだ

拓海

暇だなぁ

裕司

ひまだねー

裕司

ひますぎる

拓海

(あーどうしよう...
話す事ないし、気まずいな)

拓海

(なんとか抜け出さねば)

拓海

裕司ってさ、好きな人いる?

拓海

(うわぁせめて違う話題にしろよ俺)

裕司

なんだ急に、告白か?

拓海

なわけwww
ただ聞いてみただけだよ

裕司

まあいないけど

拓海

あれは?いつも一緒にいる真里ちゃんとか。仲よさそうに見えるけど

裕司

そうかな?

裕司

どうなんだろう?わかんないや

裕司

考えた事もなかったなぁ好きな人とか

拓海

そっか...

そしてそのまま修学旅行が終わった。 あの後何を話したか覚えていない

え?終わりかって?

続くんだなぁコレが

裕司

おはよう

拓海

おはよ

拓海

修学旅行そこまで楽しくなかったな

裕司

うーん...僕は割と楽しかったけどね。
ってそういう事じゃなくて

拓海

なんだよ

裕司

修学旅行でさ

裕司

拓海が真里ちゃんの事好きかどうか聞いてきたじゃん?

拓海

聞いたね

拓海

(これはもしかして?)

裕司

今日さ、授業中あの子と話してたんだけど

裕司

なんかさ

裕司

お前と同じこと聞かれたんだよね

拓海

うん

裕司

んで「いないよー」って言ったら

裕司

「そうなんだー」って

裕司

裕司くんなら絶対すぐ彼女出来そうなのにねって言われたw

拓海

ふーん

拓海

あれ?それだけ?

裕司

えーっと

裕司

そうじゃなくてさ
これどう思う?

裕司

なんか気になっちゃって

拓海

(きたーw)

拓海

気になってんだw

裕司

おいやめろよ

裕司

仮にそうだとしても...
僕と付き合ってくれる可能性なんてこれっぽっちもないって

真里

何がこれっぽっちもないの??

裕司

え!
あー、いやなんでもないよ

拓海

www

真里の手間、裕司は動揺しまくりw それを横に笑いながら見てた

裕司は真里に恋をしたみたいだ。

こんな今時の少女漫画でも無いような微笑ましいこの光景は

何故か俺の心を蝕んでいく

あれから数日たった今日は、 真里の誕生日だ。

裕司はかなり奥手で、 なかなか想いを伝えられない

拓海

今日あいつの誕生日だってな

裕司

知ってるよ

もはや 「あいつ」で通じるほど 彼女の話題でいっぱいだ

拓海

なんかあげるのか?

裕司

なんか変じゃないかな?

裕司

僕があげたら

拓海

変じゃないってw

「あいつ」にクッキーを買ってきた 裕司は

何もしないまま、 学校が終わってしまった。

拓海

おいw!

拓海

バカだろお前

裕司

いかにも

拓海

早くあげてこいよ

裕司

そうしたい

拓海

そうしろよ

裕司

そうしたい😭

拓海

「ちょっと〇〇の△△まで
1人で来てくれない?」

拓海

「実は...僕君のことが...」

裕司

やめろ

拓海

www

裕司

実は今日さ

裕司

授業中わからないところあったみたいで

裕司

教えてあげたんだよ

拓海

知ってるよ!同じクラスだろw

拓海

そうじゃなくて!
誕生日プレゼントあげるんじゃなかったの?

裕司

そう

裕司

僕もそれを理由にして告白するつもりだった

拓海

(はあ...)

拓海

機会逃したね

裕司

まあでも言おうと思えばいつでも言えるし

裕司

今日でも?明日でも?

裕司

まあできればいいタイミングで言いたいよねー

拓海

(これじゃあ告白する以前の問題だぞ...)

拓海

(焦れったいなぁもう)

拓海

まあ応援してるよw

裕司はいつでも言えると意地をはる。 それは誕生日プレゼントを渡せなかった奴が言うとあまりにも滑稽だ

「言いたいけど言えない」 そんな事考えてる思春期男子はこの世にどのくらいいるのか

別に恥じるような事ではない

いいじゃないか。 悩むことができるんだから

好きな人がいなければ悩む事すら無い 貴重な体験なのだから

拓海

(考えすぎたな...)

結局次の日に 誕生日プレゼント渡してた

裕司も真里も 喜んでいた

今日は講座が長引いて、 帰りが遅れてしまった

拓海

疲れたァァァァァ

真里

あっ

拓海

おっ

真里

タッキーじゃん。帰り遅いね

拓海

わからない問題あってさ、聞いてたら遅くなった

真里

真面目だねぇ

拓海

うるさいなw
そっちこそこんな時間まで何してたんだよ

真里

部活だよ

拓海

乙でーす

真里

どうせ暇でしょ?一緒に帰ろうよ

拓海

あー...いいよ

拓海

(これ変な事になっちゃったなぁ)

真里

やったぁ!

真里

タッキーってさ
好きな人いるの?

拓海

えっ

拓海

いないけど

真里

ふーん

真里

気になる子とかは?

拓海

いないなぁ

拓海

急になんだよw俺の事好きか?

真里

は?調子乗んなよ

拓海

はい。すみませんでした

拓海

(刺さるなぁ)

拓海

逆に真里は好きな人とかいないの?

真里

えーw

拓海

なんだそれw
聞いといてそれはないだろ

真里

まあ裕司くんとか?
良い人だよね

拓海

ふーん

拓海

(なんだ...なんとかなりそうだなコレ)

真里

いつも授業でわからないとこ教えてくれるし!

真里

この前なんてクッキーくれたんだー

拓海

へーそんな事するんだあいつ。

拓海

(知ってるけど)

真里

そういえばアンタから誕生日何ももらってないんだけど!なんか買ってよ

拓海

うわぁなんだそれw

この後コンビニで チョコを買ってあげた

一緒に帰ってくれたお礼に、 くれた一粒は苦い味がした

途端に裕司に対する申し訳なさが溢れてくる。

拓海

(一緒に帰っただけだろ?
気にするような事じゃない)

途中真里と別れて歩いた帰り道は 何故か孤独感を漂わせる

口に残ったチョコの味が気持ち悪くなった

拓海

はあ

拓海

何考えてんだ俺...

冷静に考えよう

拓海

(裕司は真里のことが好きで)

拓海

(真里からの裕司の評価も高い)

拓海

(このままいけば裕司の恋も、
うまくいくはずだ...)

本当にそれで良いのかよ。

このままいけば確かに 裕司と真里の関係は時間の問題だ

ただ付き合ったあとはどうなる? 俺は一人ぼっちだ

別に問題があるわけじゃない。 今までだって1人だったじゃないか

拓海

そうだ。別に裕司と真里がくっつこうがくっつまいが、彼らの勝手だ

拓海

俺がどうこう言える事じゃない

では何故そう心が痛むんだ? 気にしていないわけないじゃないか!

裕司が真里と付き合い始めたらきっと俺は除け者だろうなぁ

拓海

除け者にされたっていいじゃないか...

拓海

他の奴とつるめばいいだけだろ

第一... 俺は真里が好きなわけではなくて

裕司が恋をしている事に 嫉妬しているだけだ。

真里に対する感情は、、 裕司より優っているっていう優劣感

だから好きじゃないんだ。

拓海

ふぅ

拓海

クズだな俺...

一緒に帰っただけでこのザマだ。 案外、人のこと言えないくらい奥手で恋愛下手なのかもしれない

まあ裕司への罪悪感や、勉強で疲れていて冷静に考えることが出来なかったとでも言い訳しておく。

拓海

(裕司さっさと付き合わねーかな?)

拓海

じゃねーと自分が自分じゃなくなっちゃいそうだ

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