・先輩と後輩の青い過去
優
女って…お前、見た目も軽いのに中身も軽いんだな…引くわー
西原はコンビニ弁当をゴミ箱に捨てて、近藤を冷たい目で見た
翔
酷いな〜先輩。俺、泣いちゃうよ〜
おにぎりの包みをゴミ箱に捨てつつ、近藤は冗談交じりに言う
優
まぁお前も悩んでいるんだな…
翔
あれ?先輩、俺の泣きのくだりスルー?
優
で、その人がどうした?
翔
あ、完全にスルー…
近藤はコホンと咳払いをして話を続ける
翔
まぁその人、臆病者なんです。だから先に進めない感じです
優
ーもしかしてお前の立ち位置ってその人を見守っている、もしくは応援している感じ?
西原が話をまとめた
翔
先輩、大正解!…でもなんか応援とか本当は嫌なんですよね〜複雑なんです、俺も
優
片想いか
西原はそう言って缶コーヒーを開けて飲む
翔
先輩、ハズレ
優
え?
翔
いいえ。まぁ早番にしたのはそういう意味です。その人の為でーそして…
優
そして?
翔
”向こうの顔を拝む為”
近藤はそう言ってにっこりと笑う
西原は何故かその笑みに寒気がした
翔
ーそれで先輩はその彼女とどんな感じで?
近藤は話を切り替え西原に聞く
優
うーん…”彼女”というよりその”子”とね…上手くコミュニケーションがとれないし心開いてくれない
西原は肩を落として落ち込む
翔
あ…色々事情があるんですね…で、先輩から告白を?
近藤は“事情”を察して話題を変える
優
あぁ…まぁ俺も覚悟してー決心して”言った”が…保留中
西原はため息をついた
翔
…覚悟、決心…
近藤は呟き思った
翔
…あの人にもそれがあればいいのに…ところで先輩、なんでその”子”とコミュニケーションがとれないんですか?
西原は近藤の質問にボソリと言った
優
去年、皆で花火を見る約束をしたんだが俺がそれを破ったんだ…それから1年間、ほぼ口利いてもらえてない






