お守り 私には何年も闘病生活を続けている母がいました。 父は小さい頃に亡くなって私の家族は母一人。 母は父がいなくなった後、新しい彼氏を作りました。 母の新しい彼氏は私のことがあまり気に入らないようで、母の見舞いに来る時間も私とずらしているようでした。 私はそれでも毎日大好きな母の見舞いに病院へ行きました。 そんなある日母から 「私が死んだあともこのお守りが貴方を守ってくれるわ。もし本当に辛いことがあったら、このお守りの中を見なさい。」 とお守りを手渡され、その翌日に母は天国へ逝ってしまったのです。 私は母に貰ったお守りを肌身離さず身につけ、過ごしていました。 それでもやっぱり家族が一人もいない私は孤独で、ある時死にたいくらい辛くなり母の言葉を思い出したのです。 母に貰ったお守りを開け、中にはいっている紙切れを開きました。 その紙切れを見てすぐに自殺しました。
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