TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

沙楽

??あなたは…?

???

よかった。
お目覚めになられたのですね。

???

あなたをお待ちしておりました。
主様。

沙楽

(瞳の色…まるで宝石みたい。綺麗な人だな…。)

ルシファー

う…ん…?

沙楽

!!ルシファー…!

ルシファー

さ…ら…?あれ…僕…人間になってる…?!

沙楽

どどど、どういうこと…??

ルシファー

それより…君は一体…

ベリアン

私の名前はベリアン。
主様に仕える執事でございます。

ルシファー

…執事、か。

沙楽

執事…??私、お金持ちの娘でもないのに…??ど、どういうこと??これは夢…??

ベリアン

うーん…困りましたね。
どうやら混乱させているようです。

ベリアン

主様。
とりあえず紅茶を飲んで落ち着いてください。

ベリアン

ダージリンのお紅茶でございます。
ぜひ、ストレートで香りをお楽しみください。

沙楽

あ、ありがとうございます…

ルシファー

沙楽、ちょっと僕屋敷を見てまわってくるよ。
ここが安全かどうか、確かめに行ってくる。

沙楽

うん、何があるかわからないから…気をつけてね。ルシファー。

キィー…パタン…

ベリアン

主様、突然ですが…。
この絵をご覧ください。

沙楽

これは…悪魔?

その絵画には泣きながら祈る男が描かれている。 男の背中には黒い翼が生えていた。

ベリアン

ここに描かれている男は悪魔でございます。

沙楽

悪魔…縁起が悪い絵にしか私には見えないな…。

ベリアン

フフッ…。
確かに悪魔の絵を飾るなんて不気味ですよね。

ベリアン

しかし、それはこの屋敷だからでしょう。

ベリアン

この屋敷の名前は「Devil's Palace」。
「悪魔の屋敷」だなんて不気味な名前、主様には失礼ですよね?

沙楽

悪魔の屋敷…それじゃあ、ベリアンは悪魔ってこと…??

ベリアン

………

ベリアン

いきなりのことで主様を怖がらせたくないのですが…。
実は…。

ガチャ

???

失礼するよ。

???

おや?ベリアン。
いよいよ、主様がいらっしゃったんだね。

ベリアン

これはこれは、ルカスさん。
はい、たった今。

ルカス

どうも初めまして主様。
私は執事のルカスと申します。

沙楽

は、初めまして…。

ダダダッ

ガチャ

???

や、やべぇ!
早く隠れないと!

ベリアン

ロノくん…騒がしいですよ。
主様の前なんですから、お静かに。

ロノ

ホントだ…!
やっと来てくれたんですね!

ロノ

俺の名前はロノって言います!
調理担当の執事です!

沙楽

よ、よろしくお願いします〜。

ベリアン

どうなさったんですか?
そんなに騒がしくして。

ロノ

ハウレスに追いかけられてるんすよ!

ルカス

ハウレスくんに?
またロノくん、何かしでかしたんじゃないの?

ロノ

ハウレスってマジで頭硬いんだよな。
と、とにかくどこかに隠れねぇと…!

???

どこに隠れるって?

ロノ

ハ、ハウレス!
いつの間にここに…。

ハウレス

ハウレスさんだろ?
一応俺はお前より年上なんだぞ。

ハウレス

主様、うるさくして申し訳ありません。

ハウレス

俺は執事のハウレスと申します。

沙楽

4人目の執事…

ベリアン

それにしても一体何があったんですか?
ハウレスくん。

ハウレス

ロノに壁の塗装を頼んでいたんです。
シックな雰囲気の壁になるはずだったのですが…。

ハウレス

こいつが壁に、魚や肉のイラストを描いてしまいまして。

ベリアン

食材を壁に描くなんてなかなか独創的ですね。

ロノ

俺はこの屋敷の調理係だし!
何より食うのが好きだからさ!

ロノ

壁にうまそうな絵があれば主様の食欲もそそられるかもしんねぇだろ?

ルカス

うーん。
私には難解な思考回路だね。

ハウレス

とにかくここはお前の屋敷じゃないんだぞ?
勝手なことは許されん。

ロノ

へーい…。
分かってますよーだ。

ハウレス

なんだその返事は…。

ウー ウー

ベリアン

おや?
このサイレンは…。

ルカス

はぁ…。最近多くて困っちゃうね…。

ガチャ

ルシファー

沙楽!!

沙楽

ルシファー!

ルシファー

変なサイレンが聞こえたから…!
無事で良かった…。

沙楽

ルシファーも…無事で良かった。

ベリアン

主様。
お目覚めになってすぐで申し訳ないのですが…。

ベリアン

少しお力を貸していただけますか?

沙楽

サイレンは、なんの合図なんですか??一体、何をなさるんですか??

ベリアン

ふふ…。
……天使狩りでございます。

沙楽

天使狩り…??何がなんだか…

ルシファー

天使とは、沙楽が戦う感じですか?

ベリアン

ご安心ください。
実際に戦うのは私たち執事です。

ベリアン

ですが、主様がいないと力を発揮できないのです。

沙楽

そんな急に言われても…

ルシファー

…嘘はついてないよ、彼は。

沙楽

………。

ハウレス

ロノ、今回はお前が行ってこい。

ロノ

はぁ!?マジかよ…。
何でオレが!?

ハウレス

じゃあ、お前にはホールの壁を塗り直す仕事を頼むとするか。

ロノ

わかったよ!
やればいいんだろ?

ロノ

それじゃあ、主様。
行こうぜ。

ベリアン

ロノくん、主様に対する言葉違いは気をつけてくださいね。

ロノ

そうだった…。
い、行きましょう、主様。

ハウレス

ロノ、主様に失礼の無いようにな。

ロノ

分かってるよ!

ガチャ

屋敷の看板には「Devil's Palace」と書かれている。

ロノ

そうだ、主様。
主様、天使との戦いは初めてでしょうし。

ロノ

天使と戦うための基本を話しておいた方がいいですね。

ロノ

まず天使と戦うためには…。
魔導服を着なくてはいけません。

沙楽

魔導服?

ロノ

はい。
魔導服とは唯一、天使に立ち向かうことができる道具です。

ロノ

ちなみに、今オレが着ている燕尾服も「魔導服」なんですよ。

沙楽

へぇ〜…。
私でいうセーラー服みたいな感じかな…?(ボソッ)

ロノ

ま、まぁ!魔導服の話は後で、ゆっくりするとして…。
とにかく今は、天使を狩りにいかねぇと!

ロノ

急ぎましょう!

ロノ

ほら…いやがりました。
あいつが天使です。

天使

「………。」

指差す方向を見ると、そこには何かが宙に浮いていた。

その何かは、白い翼をゆっくりと羽ばたかせ…。 体からは美しい輝きを放っている。

ロノ

天使の奴ら何が目的かは分かりませんが…。
突然空から現れては人間を襲うんです。

沙楽

どうやって倒すの…?強そうだけど…

ロノ

大丈夫!安心してください!
魔導服の力を使って、オレが戦います!

沙楽

魔導服の力?

ロノ

はい!
そのためにはまずオレの力を解放してもらいます。

ロノ

主様!この本をご覧ください。
ページの中央に記号があるはずです。

ロノ

その記号を指でなぞってください!

▶︎指でなぞる

ロノ

よし…。
次は、書かれている文章を読み上げてください!

沙楽

「来たれ。闇の盟友よ。我は汝を召喚する。」

沙楽

「ここに悪魔との契約により、ロノの力を解放せよ…。」

次の瞬間、本に刻まれた記号が光りだした。

ロノ

ありがとうございます!
これで、力が解放されました!

ロノ

それじゃあ、主様はオレの後ろへ…。
あとはオレにお任せください。

ダッ…

ズバッ…!

天使

「し、し、タヒになさい…い、命の…。」

天使

「………。」

ロノの攻撃を受けた天使は強い光を放ち、その直後、崩れるように消えてしまった。

ロノ

よし!
無事、天使狩り完了ですね!

ロノ

ありがとうございます!
主様のおかげで、天使を倒すことができました!

沙楽

私は何もしていないよ💦

ロノ

ん?
なんだあれ?

ロノ

空から何か降ってきてる…?
天使にしちゃあ小さすぎるな…。

ロノ

主様!
少し確かめてみましょう!

ダダダッ

ロノ

これは…木箱?
ここから開くみたいです。

カチャ

???

すぅ…すぅ…

ロノ

な、何だこの黒い毛玉!?

???

すぅ…すぅ…

ロノ

潰れた鼻…黒い毛、
もしかして、こいつ黒い豚か?

沙楽

猫だと思うんだけど…

ロノ

黒豚だったら、今夜の食材にちょうどいいですね!

ロノ

古いレシピ本に黒豚を使った「とんかつ」ってレシピがあったんです!

ロノ

すごく美味しそうだったんで、主様にも食べてもらいたいんですよね!

沙楽

豚じゃないと思うんですけど…(2回目)

???

うっ…うぅ…。あれ?
ここはどこですか?

ロノ

あっ!
豚が目を覚ました!

ロノ

ぶ、豚が喋った…!?

???

し、失礼ですね!
僕は豚じゃありません!猫ですよ!

沙楽

やっぱり猫だった…喋る猫とか、ルシファーみたいだね。あなた…。

ロノ

猫!?こんな鼻が潰れた猫みたことねーぞ!

ロノ

って驚くのはそこじゃねぇか。
なんでお前喋れるんだ…?

???

えーっと…。
確かに猫が話をするのは変ですよね…。

ロノ

いや、自分で言うなよ!

沙楽

猫が喋ること自体は慣れてるから良いんだけど…

沙楽

ッ…!?

頭がクラクラする…?

突如起きた新しいことの数々に混乱し、 それと同時に強いめまいが襲ってきた。

ドサッ

ロノ

うわっ!?大丈夫ですか!?
主様!主様!

ベリアン

よかった!
目を覚まされた。

ベリアン

ロノくんが気を失った主様を屋敷まで運んでくれたんです。

沙楽

…ご迷惑をおかけしたようで…。

ベリアン

いえ、お気になさらず…。

ベリアン

主様。
天使狩りお疲れ様でした。

ベリアン

ロノくんも主様も無事で何よりです。

沙楽

…天使って、優しいものだと思っていました。でも、あんなに恐ろしいものだとは…。

ベリアン

そうですね。
天使は危険な存在です…。

ベリアン

しかし安心してください。
主様の身は、私たち執事が絶対に守りますから…。

沙楽

ありがとうございます…。

ベリアン

いかがでしょうか?
混乱した意識も少し整理できましたか?

沙楽

…まだ、夢のような感覚です。

ベリアン

主様、何をおっしゃるんですか?
これは夢ではありませんよ。

ベリアン

すべて現実です…。

沙楽

現実なら面白そうだけど…流石に信じられません…。

キラン

その時ふと自分の手に輝く指輪に気が付いた。

ベリアン

おや?
主様、その指輪が気になるのですか?

指輪を外す

スッ

ベリアン

あっ…主様…!
まだ、その指輪を外しては…。

次の瞬間…。 急に意識が遠のいた。

ドサッ

沙楽

…やっぱり、夢だったんだ。

ルシファー

沙楽…!!僕、猫に戻っているよ。

沙楽

…夢だったんだよ、きっと。

手元には金色の指輪が転がっている。

沙楽

…夢だと信じよう。

沙楽

それより、ルシファー。
今日はお休みだから…家でのんびりしようか。

ルシファー

うん、そうだね…
…ッ!!

ルシファー

敵が現れた、沙楽…行こう!

沙楽

うん…!!

沙楽

フラワースターパワー、メイク・アップ!

シャララララン…

キラキラ…

セーラーフラワー

…行こう、ルシファー!

ルシファー

うん!

セーラーバッド

んふふっ、さぁ!!ここにいる全員、悪夢を見なさい!!

いやあぁぁぁ…!!

だ、誰か…助けてくれぇ…!!

セーラーバッド

うふふっ、これでゼツ様の信頼はワタシだけのもの…♡

セーラーフラワー

そこまでよ!!

セーラーバッド

!?!?なにやつ!!

セーラーフラワー

愛と守護のセーラ服美少女戦士、セーラーフラワー!

セーラーフラワー

街の人たちには、これ以上手出しはさせない!

セーラーバッド

ふふっ、アタシが相手するほどの相手でもなさそうだしぃ…

セーラーバッド

さぁ、来なさい!絶望し人間ども!

人々

あぁ………

セーラーフラワー

浄化技みたいなの…私持ってないんだけど…!

セーラーフラワー

ど、どうすれば…

ルシファー

フラワー!!

ルシファー

心の底から、この街の人々を助けたい、救いたいと願うんだ!!

セーラーフラワー

!!うんッ!!

セーラーフラワー

お願い…みんなを救うための力を…私に…!!

キラキラ…

セーラーフラワー

ローズ・ペダル・エクスプロージョン!

セーラーバッド

ぎぃやぁぁぁぁぁ!!!!

サラサラ…

人々

うっ…あっ…

ドサッ…ドサッ…

セーラーフラワー

…ルシファー、ありがとう。

ルシファー

ふふっ…どういたしまして。

ルシファー

…沙楽、指輪をつけてあげて…。
誰か執事が怪我を負ったみたい。

沙楽

わ、わかった…。

スッ

次の瞬間…。 私の意識は遠のいた。

ドサッ

沙楽

う…ん…?

沙楽

ここは…

ベリアン

おかえりなさいませ。
主様。

沙楽

ベリアンさん…?

ベリアン

私に敬称は不要だとお伝えしましたよ。
どうぞ、「ベリアン」とお呼びください。

沙楽

またこの夢…

ベリアン

主様。
昨日も言いましたが、ここは夢ではありません。

ベリアン

この屋敷も、私たち執事も現実に存在しているのです。

沙楽

…そう言われても。

ベリアン

うーん…。
どう説明すれば信じてもらえるのでしょうか…?

ルシファー

…ベリアンの言ってる事は、嘘じゃないよ。沙楽。

沙楽

…ルシファー、どういうこと…?

ルシファー

僕は、元々動物だから…嘘か本当かどうかを判断できるみたい。

ルシファー

それに、ベリアンだけじゃなく…ここにいる執事達からは嘘を感じない。

ルシファー

信用しても良いと思うよ、沙楽。

沙楽

…わかった、ルシファーがそう言うなら少しは信頼するよ。

ベリアン

!!本当ですか…?!

沙楽

うん、ただ一つだけ条件がある。

ベリアン

条件…ですか?

沙楽

うん、もしもあなた達が敵だと分かった時は…容赦なく私はあなた達を倒す。

沙楽

でも、あなた達が味方だと分かれば命に代えても、あなた達も守る。

沙楽

これが…私からの条件。

ベリアン

…分かりました、主様の条件を他の執事の皆様にも伝えておきます。

沙楽

うん、お願い。

沙楽

それじゃあ、私は適当にルシファーと屋敷を見て回るから…

ベリアン

はい、お気をつけて…。

沙楽

うん。

続く…

この作品はいかがでしたか?

200

コメント

2

ユーザー

や~ん!!今回もめちゃめちゃ最高ですよ~!!‪🫶🏻💞‬

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚