『愛のカタチ。』

君は、警戒心が薄いからなぁ。

ちょっと睡眠薬を飲んだだけで、寝ちゃったね。

そーゆー所も、だーいすき…♡

耳元で呟いたあと、細く白い手首に手錠をつける。

赤く跡が残るのは嫌だけど、大丈夫♡

ころんがどんな姿でも、俺は愛してあげられるから。

もちろん信用したいけど、逃げられたら困るから。

ころんの折れそうな足首も、縛り付けちゃおっか。

あぁ、窓に向かって叫ばれても困るなぁ。

口は、タオルを巻いておこう。

綺麗な顔にガムテープなんて、貼りたくないからね。

そしたら、ころんだってそのまま眠れるし…丁度いいよね？♡

体を痛めなくてすむし、寒い季節には毛布をかけてあげよう。

…あぁ、楽しみ。

さとみくんは、優しく笑いかけて僕の傍に来た。

なんとなく、目が怖い、と思った。

そう。

俺はただ、ころんを愛しているんだよ。

ころん以外必要ないし、興味もない。

お前だけがいてくれれば、俺は生きていける。

他のものなんて、何もいらない。

手に持っていたタオルを、もう一度巻き付ける。

ころんは大泣きしていたけど、もう知らないよ。

我儘な子には、これくらいしなきゃ分かんないでしょ？

大泣きするころんも、笑うころんも、怒るころんも…♡

全部、俺だけのものになるってことだよね…♡

ころんが俺以外と関わらなくなれば、俺以外に感情を持つことも無くなる…♡

つまり、ころんにとって俺は『トクベツ』になる♡

バタンっ

ー3日後ー

ー10日後ー

ようやく来たかぁ…♡

あー、コレだよ♡

俺が求めてたもの♡

俺の行動はぜーんぶ作戦で、全ては俺ところんのため♡

まぁ、ころんが完成するまで、まだ少しかかるかな…？♡

ー30日後ー

少し前のころんは、抵抗したせいで腕にアザができてたんだよねぇ…

せっかく白くて綺麗なのに、勿体ないでしょ？♡

だから、抵抗する気が無くなるまでつけようと思ってたの♡

ほーんと、ころんって馬鹿だなぁ♡

馬鹿で、アホで、俺がいなきゃ生きていけない…♡

それに気づいたから、ころんは俺を必要とするようになったんだよね？♡

あー、ころんって操りやすくて助かるなぁ…♡

ー１ヶ月後ー

ようやく、完成した…♡

俺の大切な、大好きなころん♡

愛しいころんが、こんなにも俺を求めてくれるなんて…♡

幸せだなぁ…♡

今まで待ってた甲斐があったよ♡

俺たちは、俺たちのシアワセを見つけたんだ。

絶対に、誰にも邪魔させない。

これが、俺らにとっての正解だから。

ーENDー