青と会ってから どんどん体調が良くなっている

前までは半日に一回は 発作があったのに 今では二日に一回くらいまで減った

けど俺は一週間、 家の敷地から出たらダメ という謹慎を食らったので

庭の手入れを手伝ったり ゲームとかしたり普通にテレビ見たり たまにカードゲームをしてる。

けどやっぱり、

誰もいない道を歩く。

自分の下駄が コンクリートに当たり音が鳴る。

最近、橙くんが神社に来なくなった。

里帰りが終わって帰って行ったか 二日も帰ってなかったから 謹慎を言い渡されたか

どちらにせよ僕は、

縁側で庭を見ながら 洗濯物を畳む。

東京には無いような落ち着いた空気で 鳥のさえずりまで聞こえる。

謹慎から解放まであと三日。

家に引こもるのは 慣れてるから別にいいけど 俺は青と会えないのが辛い。

やっぱり青といたら 体が軽くて気分がいい。

一人の時は、 少し重く感じてしまう。

母さんは珍しく、不安そうで 真剣な顔をしていた。

俺はそこから、俺が知ってる 青の全てを話した。

出会った時のこと、 そこからの関係、 今も青に会いたいってこと。

母さんの気も知らずに。

僕は この森とあの神社を守り通さなきゃ、 僕の大好きな橙くんに危害が及ぶ。

だから何がなんでも守りきれ。

今回の相手は何の刺客かな

刺客では無かったが 強者らしくて少し戸惑った

橙くんに会ってないから 僕の中の妖力は減っている

正直、今の僕に勝ち目ないから 話し合いで解決できるといいんだけど

言ってる内容が無理そう

人の手はそこまで伸びていたのか

僕が生きていた頃は 森ばっかりだったのにな

自分自身で心臓の音が 大きく動いたのが分かった

困ったお方だ。