これは
俺たち兄妹が
兄妹で無くなった日の後の話
ハルト
あの日から俺は
ひとり暮らしを始めた
ハルト
両親が出張に行ってる間は
友達の家に転がり込んでいたが
今日から正式なひとり暮らしスタートだ
一週間前
ハルト
ハルト
母
母
ハルト
母
ハルト
ハルト
ハルト
母
母
ハルト
ハルト
母
母
母
ハルト
母
ハルト
ハルト
ハルト
母
母
母
ハルト
ハルト
母
母
母
ハルト
バタン
母
母
反対はされないと踏んでいたが
突然のことでかなり迷惑をかけた
ハルト
ナツミのいない暮らしは
気持ちを抑える必要がなく
存外楽だったが
ふとした瞬間にあの夜を思い出す
ナツミ
ナツミ
俺も好きだよ、とは
言えなかった
別れ際、寝ているナツミに
愛してる、とだけ
…聞こえないから言えたことだ
ハルト
でも、絶対にナツミには会わない
絶対に…
-2年後-
まだ肌寒い春の日
今日は大学の入学式だ
ハルト
サークル勧誘の声が飛び交う中
一瞬
耳馴染みのいい声が聞こえた
「サークルはまだ決めてなくて…」
振り返ると
風で長い髪を揺らす
ナツミ
ナツミがいた
ハルト
ナツミ
絶対に会わないと決めていたのに
あんなに忘れると誓っていたのに
俺は駆け寄って
ナツミを抱きしめた
ナツミ
ハルト
ハルト
ハルト
ナツミ
ハルト
ハルト
ナツミ
ナツミ
ナツミ
ナツミ
ナツミ
ハルト
ハルト
ナツミ
ナツミ
ハルト
ナツミ
ハルト
ハルト
ナツミ
ハルト
ハルト
ナツミ
待つ時間が永遠のように感じられた時
自分がどれだけナツミが恋しかったのかを自覚した
ナツミ
ナツミ
駆け寄るナツミの腕を掴み
はやる思いで家に連れ帰った
ナツミ
ハルト
ナツミ
ナツミ
勢いのままナツミの唇を奪った
俺はこんなにもナツミを求めていたのかと
唇を離しながら苦笑いした
ハルト
ナツミ
ハルト
ハルト
ハルト
ナツミ
ナツミ
ナツミ
ナツミ
ハルト
ハルト
ハルト
ナツミ
ハルト
何度も何度も口付けを交わし
もう体も思考も溶けそうだった
ハルト
ハルト
ナツミ
ナツミ
ハルト
ナツミ
このまま繋がったままでいられたら
何度そう思っただろうか
あの日、兄妹ではなくなった日のように
獣のように、求めあった
ナツミ
ナツミ
ハルト
ハルト
ハルト
ナツミ
ナツミ
ハルト
ナツミ
ナツミ
俺たちは
一生
許されない2人
-END-
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