少年少女は恋をする~遊び編~5

放課後

あみの家

今日、りく君に言われた言葉が頭から離れない

本気に、なっちゃったって話。

思わずため息がでる

やば、声にでてたんだ…！

あおに隠し事は、通用しないんだよなぁ

正直に言おう

あおの低い声がより低くなった

あおが微笑む

あおの頬がみるみる赤く染まる

やっぱりあおの隣が一番だ♪

放課後

あみの家

あみが、ため息をついていた

……本気？

聞こえてたの というような顔をされる

少し時間が経つ

話すか話さないか考えているのだろう

あみが、静かな声で話しだす

……は？

本気になっちゃった？

誰かに言われたのか？

待て、落ち着け、俺

…そう言われたとしたら、誰に……？

ゆうは、絶対遊びだ

すぐ飽きるはず

だとしたら……

……りく？

俺も、声に出ていた

あいつ……

くそ、本気ってなんだよ……！

適当なこと言ってんじゃねーよ…！

……ムカつく…!!

分からなくていいよ

分かってほしくない

分かったら、お前は りくの事しか考えなくなるだろ

そんなの絶対嫌なんだよ

最低だな、俺

あぁ、怒ってるよ、自分に

微笑みながら、嘘をつく

急な言葉に、声がつまる

顔が赤くなるのが自分でも分かる

あみが楽しそうに笑う

誰のせいで…！

かわいい…？

あみに聞こえないくらいの大きさで言った

俺の気も知らずに笑いやがって

りくが本気？知るか

お前だけが本気だと思ってんじゃねーぞ

俺も本気なんだよ

あみは、誰にも渡さねーから