TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

⛄️ 💛💜

一覧ページ

「⛄️ 💛💜」のメインビジュアル

⛄️ 💛💜

2 - 君にぶつかってしまうのは、君が大事だから。

♥

19

2025年06月04日

シェアするシェアする
報告する

ふっかの呼吸が落ち着いても、照の手は背中から離れなかった。 それは“俺はここにいる”って無言で伝える、強い意思だった。

ふっか

…なんであんな言い方しちゃったんだろ

ふっか

ふっかがぽつりと漏らす。声は小さく、確かに震えていた。
その目はまだ赤くて、後悔と、恥ずかしさが入り混じったまま、視線は床に落ちたまま。

ふっかがぽつりと漏らす。声は小さく、確かに震えていた。 その目はまだ赤くて、後悔と、恥ずかしさが入り混じったまま、視線は床に落ちたまま。 照はゆっくりと言葉を選んだ。

俺こそ…ごめん。ふっかのやってること、ちゃんと見えてた。でも…怖かったんだよ。ふっかが、一人で背負ってるの気づいてたのに、俺、なにも出来てなかったから。

静かな声だった。怒鳴ってた時と同じ人間とは思えないほど、優しくてまっすぐな声。

ふっか

……そんなこと、思ってたの?

当たり前だろ。ずっと一緒にやってきたの、誰だと思ってんだよ。

ふっか

……照

ふっかの目から、涙がひとしずく落ちた。 今度は苦しさじゃなくて、安心からの涙だった。

お前が崩れたら、俺が支える。

ふっか

…うん

お前が泣いたら、俺が笑わせる。

ふっか

うん…

でも、俺が黙ってる時は、ちゃんと気づけ。

ふっか

…っ、それは照の方じゃん…

ふっと、ふたりの間にやっと笑いが戻る。

…怒ってごめん

ふっか

…泣いてごめん

過呼吸になるまで我慢してんじゃねぇよ、バカ

ふっか

バカはないだろw

そのやりとりが、今のふたりを全部表してた。 怒って、ぶつかって、でも絶対に見捨てない。 そんな関係。

この作品はいかがでしたか?

19

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚