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私の存在価値#6

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私の存在価値#6

1 - 私の存在価値#6

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2018年06月06日

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毎度毎度♡たくさんありがとうございます。

できれば#10で終わりせたいのですが、未だに中2の話だとまだまだ終わりが見えません。

が、まぁそんな事は気にせず。

#6、どうぞ。

学校に行かず不登校になり、家にいる理由もわからない。

そんな私は家出をし、彼氏の家に居候する事を決めた。

これは私が20歳になるまでの人生を描いた物語。

彼氏の家にて...

美夢

おじゃましまーす!

美夢

ここが康平の家かぁー!

美夢

綺麗だねっ笑笑

康平

いやいや、散らかってるし狭いし笑

康平

でも、まぁ全部好きに使っていいよ笑

康平

俺は明日仕事だから朝には家でちゃうけど大丈夫そう?

美夢

うん!平気!

康平

よかった笑今日はもう遅いから寝よっか笑

美夢

わかった!おやすみ!

次の日から彼氏は仕事に行った。

彼氏の職場は家の近くにあり、歩いて行ける距離だったので暇な時によく遊びに行っていた。

それから毎日、パソコンでアニメを見たり

毎日毎日化粧をしてギャルメイクの勉強をしたりしていた。

一週間経った頃、私の生活リズムはぶっ壊れた。綺麗な程に昼夜逆転したのだ。

朝の9時に寝て、夕方の5時に起きる。

そんな生活をしていたら、毎日毎日暇で仕方なかった。

途中から家事を始めてみた。

洗濯、料理、掃除。毎日毎日続けていた。それはそれで充実していた。

だが、大好きな人と一緒にいて、毎日が幸せなはずなのになにかが足りなかった。

その頃には彩葉とは仲直りをし、咲美とも元の関係に戻っていた。

それでも、学校に行くつもりはなかった。

いつだったか、彼氏にピアッサーを買ってもらったことがあった。

その日の夜、彼氏が私を見て怒った。

私の両耳が血まみれだったのだ。

美夢

美夢。しらない。

美夢

何もやってないよ?本当だよ?

康平

きっと他の人格がやったんだと思う。

康平

怒ってごめんな。

美夢

ううん。大丈夫。

それから私は違う人格に怯え、生きている事がストレスだと感じ始めていた。

ある日は、真夜中に彼氏の家を飛び出してどこかの建物の階段から飛び降りようとした。

また、ある日は包丁を持ち出して死ぬと騒ぎ立てた。

ある日は帰ると言い出して1時間ぐらい歩き続けたこともあった。

今考えれば、康平もよく耐えたなと思う。

それほどまでに、あの頃の私は精神的に追い詰められていた。

中2の2月。

その日は彼氏が休みで、一緒に家でごろごろしていた。

夕方だっただろうか。

インターホンがなる音で目を覚ました。

横にいる彼氏は元々起きていたらしく、何かをずっと考えていた。

康平

美夢。絶対出るな。

康平

でかい声で喋るのも禁止。

美夢

え、うん。わかった。

それでも音が鳴り止むことはなかった。

彼氏も諦めたのだろう。

ガチャッ、はい。

警察

康平さんですかっ??警察のものです。

警察

家の中に上がらせてもらっても大丈夫でしょうか。

康平

なんでですか。

康平

ここで話せばいいじゃないですか。

警察

高田美夢さん、いますよね?

美夢

あ、はい...

警察

署の方まで一緒に来てもらっていいですかっ??

私は何人かの警察官と康平と共に警察署まで来た。

親が捜索願いを出したらしい。

康平は美夢にお金を使いすぎて、携帯代が払えず私の母との連絡が取れない状況だった。

それで心配した母が、父とともに捜索願いを出したというのだ。

警察

美夢さん。康平さんとはどうやって出会ったんですか?

美夢

あ、アプリで。

警察

歳は知っていましたか?

美夢

まぁ。

美夢

......私家に帰りたくないんですけど。

警察

わかりました。

警察

美夢さんが住んでいるとこの児童相談所に、こちらの相談員の方と行ってもらいます。

美夢

じどう...そうだんじょ?

児童相談所。聞いたことはあったがその時はどんな場所かまでは知らなかった。

しかし、どんなところであっても家に帰るよりはましかと思い行くことを決めた。

それから2、3時間ぐらいだっただろうか。

児童相談所に到着した。

その日は雪が舞っていたのを今でも覚えている。

児童相談所の人に話を聞きだいたいでしかなかったが、なんとなくどんな場所かわかった。

2、3ヶ月すれば出れるらしい。

美夢

(よかったぁ。割とすぐ出られる)

美夢

(でも、ここを出たら美夢は家に帰るの?そんなの絶対嫌だ!)

そう思った私は児童相談所の人に、家に帰りたくないと言い続けた。

3月の下旬。

私の退所が決まった。

退所後に行く所は、児童自立支援施設という場所らしい。そこの事を私は、緩い少年院みたいだ。と感じた。

敷地内に、学校、寮、食堂、体育館、グラウンド全てが敷地内にある。

私は中学3年生に進級すると同時にそこの施設に入った。

女子寮には由香という女の子がいた。私と同い年らしい。

1ヶ月間一緒にいてわかった。私はこの子が嫌いだ。

寮にはたくさんのルールがあった。

・児童や職員の事をあだ名や呼び捨てで呼んではいけない。

・他の人の部屋に入ってはいけない

・職員の同伴や許可がない限り外に出てはいけない。

すこし挙げるならこんな感じだろうか。

由香はほとんど守らないのだ。

それでも1年間一緒に過ごしていく仲間だ。

仲良くしておいた方がいいだろう。

だけど、やっぱり嫌いだった。

由香はよく怒るのだ。

由香

ねぇ、お前無視しただろ。

美夢

してないよ??

由香

はっ?まじうぜぇ。

由香

お前なんでいつも、自分から話しかけてこないの?

由香

動きがとろいんだよ、早くしろよ

由香

なんなの?由香の事さけてんの?

私は由香がストレスでしかなかった。

普段は友達思いで気配りができるいい子。

なのに、1回キレると中々収まらないのだ。

他の子が寮に入所してきた時は本当に大変だった。

少しでもムカつくことをすればすぐはぶかれた。

その環境でよく1年耐えきったものだ。

そんなこんなで、春が終わり夏が来て

夏が終わり秋が来た。

その時、職員が私に、親と面会をしないかと相談してきた。

さすがに私も親に会わないままでいるのは、まずいとは思っていたためわかったと返事をした。

一週間後に親との面会が決まった。

怒られるだろうか。それとも呆れられているのだうか。

会うまでの1週間。本当にこわかった。

面会当日...

職員

会議室にいると思うから、行っておいで。

職員

ちゃんと謝ってくるんだよ。

美夢

はい。

私は今にも泣き出してしまいそうなほど、不安だった。そして、気づいたら泣いていた。

覚悟を決め扉を開けた。

ガラガラッ!

美夢

迷惑かけてごめんなさい!

パパ

え、なんで既に泣いてるの笑

パパ

そんなん言われたら、怒りたくても怒れないわ笑

父は少し笑いながらそう言った。

もっと早くこうやって謝っていれば。もっと早く素直になっていれば。

そんな気持ちでいっぱいになった。

そして無事、面会も終わった。

子宮頸がんの初期ウイルスが見つかったのも、この頃だった。

手術するかという話までいったが細胞が正常に戻り大丈夫そうだという事で終わった。

そして月日が過ぎ、入試の季節となった。

毎日毎日必死に勉強し、商業科の高校に受かることができた。

そして、私の退園日が決まった。

施設では退園する時に、卒業式のような式がある。

だが、私の親は来なかった。

私の場合、退園後は養護施設に入ると決めていたので

移動の準備をし、無事移動を終えた。

そして、養護施設に移り私は高校生になった。

彼氏の家に居候していたが、児童相談所に連れていかれ児童自立支援施設に行きストレスまみれの1年間を過ごした。

やっと、厳しい環境から抜け出せた。本当にそう思った。

だが、そこにはまた違うストレスがある事を私は知らなかった。

#6まで読んでいただきありがとうございます。

これからも引き続き、♡1000にいき次第すぐに書きたいと思います。

では、#7でまたお会いしましょう。

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