アストピア 全ての始まり編

あの後、迷いながらもなんとか草原にたどり着いた

inのどかな草原

………

……

ずっと歩いていくと、別れ道があった

だんだん霧が出てきて見えづらくなる

少し違和感を感じながらも私たちは右へ進んだ

私が振り向いた時、2人は居なかった

あの嫌な声が聞こえた

大魔王は呪文を唱え始めた

逃げたい

逃げたいけど恐怖で足が震える

一ミリも動かない

大魔王が私に向かって呪文を放つ

もう駄目だと…そう諦めるしかなかった

『ギガライトニング！』

…次に私が目を開けると、目の前にフードを被った魔法使いが立っていた

私の前に立った魔法使いは魔王に向かい杖を向けた

足元に魔法陣が浮き出る

魔法陣を見た途端、魔王はそそくさと消えた

この人は一体何者なのだろう

アイリスやダフニーのことも知ってるんだ……

あれ？今私って…

そう呼んで私はユーロさんの顔を見た

…何故か驚きの表情を上げていた

トナリーノ…隣の国って事なのだろうか

そういうとユーロは東へ歩き出した

ﾄﾞｼｨ!

大声を上げたダフニーは一目散に駆け出していった

アストピア４話 終