セカンドピリオド

セカンドピリオド

第二話

俺は潔の弟？

潔は少し意外そうな顔で 俺の頭を撫でた

一瞬時が止まった

潔は笑いながら言った

俺は縛り付けたりなんかしない

お前は俺のものじゃないから

信じないと

俺は潔のことが好きなんだから

カイザーは絡みやすい奴だ

高嶺の花に見せかけて急接近してくる

そして口癖は “お前が1番”

誰もがその戦略にハマり 自分はカイザーの1番だと思い込む

しかしカイザーは欲しいものが 手に入ったら捨てる

だから決して 振り向いては行けない

その目つきが勘違いさせるんだ

顎クイ､､､恋愛漫画かよ

俺は変わった

お前に捨てられて 凛を好きになって変わった！！

美しい瞳だった

引きずり込まれそうだ

感情的になりすぎた

たしかに俺はクズなお前が好きだったよ

どんなに傷つけられても 好きだから我慢できた

凛が優しく受け止めてくれたあの日

俺は優しさを知った

罵倒より、軽蔑より、 暖かい言葉が嬉しかった

ほんとに？

凛はいつも､､､

お前を幸せにできる 自信がないって言ってたな

なんだろう､､､大事な何かが

カイザーには 嫉妬、不安、不満 そんな感情が欠けていた

きっと分かり合えない

うまくいかない､､､

心の中が整理できた気がする

俺はお前じゃないと ダメなんだ！

凛！

夜11時

俺が潔の1番？

あいつは？

どれの意味で？

いつも潔は真っ直ぐな瞳で俺を見る

お前の言葉一つで 胸のモヤモヤは消え去る

お前を幸せにできるように頑張るよ

お前の為ならなんでもできる

これから先もお前の隣を歩けたら—

凛ピリオド