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懐かしい夢を見た
春千夜
アンナ
アンナ
アンナ
アンナ
春千夜
アンナ
春千夜
春千夜
アンナ
春千夜
春千夜
アンナ
最後に君が確かに言ったあの言葉。
でもなんて言ったんだっけ? 思い出せない
アンナ
アンナ
そう言って手を伸ばしてももう届くことはない。
そうして青春時代の私の恋は悲しい結末を終えた。
アンナ
天井に伸びる白い腕
アンナ
アンナ
もう何度見たことか
アンナ
そうは言っても仕事には行かなきゃならない
体を起こし、洗濯し終わったばかりのシャツに腕を通す
用意ができたら朝食を食べ家を出る
カシャン…っ
アンナ
アンナ
私と彼のイニシャルの入った銀色のネックレス。
アンナ
アンナ
アンナ
アンナ
ゴミ箱を目掛けてネックレスを持ったまま腕を上げる
アンナ
アンナ
アンナ
私はネックレスを机の上に置き、家を出た
まもなく、2番線乗り場に列車が来ます
危ないですので、黄色い線の内側に____
アンナ
朝からあんな夢を見て、オマケにこんな満員電車にのって出社なんて本当に嫌気がさす
アンナ
〇〇駅~〇〇駅~
電車を降り、改札口に向かおうとした
その時
アンナ
思わず目を見開いた
呼吸することさえ忘れ、
私は走り出した
アンナ
アンナ
アンナ
追いかけてどうする?
会って何を話すの?
彼はもう私のことは好きではないのに
私がまた辛い思いをするだけだろうに
それでも
アンナ
アンナ
ガシッっと彼の腕を掴んだ
アンナ
春千夜
彼が振り向いた瞬間は時が止まったようだった
昔と変わらないロングなきれいな髪。
整ったその容姿。
何より、
その口元の傷。
アンナ
春千夜
アンナ
嬉しかった
また私の名前を呼んでくれた
でもそんな嬉しさも一瞬で地に落ちた
パシッ…
アンナ
春千夜
アンナ
呆然とした
「触るな」?
そんなに私のことが嫌いなの?
私が何したって言うの?
教えてよ
アンナ
春千夜
春千夜
アンナ
最悪?
何それ意味わかんない
パァンッ
アンナ
気づけば私は
春千夜
春の顔をぶっていた。
その日はもう会社を休んだ
本当は怒られるけど
でももう怒られてもいい。クビになってもいい。
ただ今日だけはどうしても行く気になれなかった
辛くて悲しくて色んな感情が自分の中でぐるぐるして
アンナ
アンナ
アンナ
アンナ
ブー…ブーッ
アンナ
アンナ
アンナ
ブー
アンナ
アンナ
「幸せになれたのなら見なくていい」
なんてそんな不器用なこと言うの、君しかいないじゃん
アンナ
アンナ
私の家の前で止まっている高級そうな黒い車。
そしてその車にもたれかかっている私の愛しくて愛しくてたまらないあの人。
アンナ
アンナ
急いで髪を整え、ドアを開けて春の元に向かう
アンナ
春千夜
少し気まづそうな顔で私を見る君。
春千夜
アンナ
お互いさっきのこともあり、気まづい空気の中、それを破ったのは君からだった。
春千夜
アンナ
春千夜
アンナ
アンナ
アンナ
春千夜
長く深いため息をついたあと彼は真面目な顔で私を見て、
春千夜
アンナ
春千夜
アンナ
春千夜
春千夜
春千夜
アンナ
やっぱり
やっぱりそうなんだね
心のどこかでは気づいてた。
君が表社会の人間ではないということに。
アンナ
それでも貴方といたい
それが私にとっての幸せだから
アンナ
春千夜
春千夜
春千夜
アンナ
女の子
女の子
アンナ
春千夜
アンナ
春千夜
女の子
数年後、私たちは籍を入れ今は4歳になる1人の娘もいる。
彼の職業柄、結婚式をあげることは出来なかったけど
それでも十分幸せだ。
あ、あとそういえば思い出したよ。
あの最後の言葉。
君らしい不器用な言葉だった。
「幸せになれよ」
だなんて
でも大丈夫だよ。
私は君が望んだ通り、幸せになれました。
女の子
アンナ
春千夜
アンナ
女の子
アンナ
アンナ
そう彼の方をちらっと見て言う。
女の子
アンナ
女の子
春千夜
アンナ
3人仲良く手を繋いで家に帰ろう。
この幸せが、永遠に続きますように___
ℋ𝒶𝓅𝓅𝓎 ℰ𝓃𝒹