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3話 : 全て上手くいかない
恋 ﾚﾝ
怒ってる とか 悲しんでる とか
そんな 表情 が 読み取れない 黒い顔 を した 恋 。
月奈 ﾙﾅ
今にも 噛み付いてきそうな 恋 を 軽く 後ろに 押す
恋 ﾚﾝ
知らないよ そんなの 。
なんて言えば 恋 は 納得してくれるか 必死 に 考えていると パッと 離れる
恋 ﾚﾝ
恋 ﾚﾝ
月奈 ﾙﾅ
恋 ﾚﾝ
恋 ﾚﾝ
恋 ﾚﾝ
恋 ﾚﾝ
恋 ﾚﾝ
涙 を 隠す様 に 保健室 から 出ていく 恋 。
私 は その 後ろ姿 を 眺める 事 しか 出来なかった .
人間 は 大切 な 時に 限って 無力だ
だなんて こんな時も 必死 に 自分 を 正当化 しようとする 自分自身 にも 嫌気がさす
次 保健室 へ 入ってきたのは 涼くん だった
涼 ﾘｮｳ
月奈 ﾙﾅ
涼 ﾘｮｳ
好きでもない癖に 優しくなんて しないでよ
月奈 ﾙﾅ
月奈 ﾙﾅ
月奈 ﾙﾅ
恋 に 何も 声をかけて あげられなかった 自分への 苛々 を
また 別の 第三者 へ ぶつける
辛そうな 涼くん の 表情 を 横目 に
心 とは 逆 に 言葉 は スラスラ と 出てくる
月奈 ﾙﾅ
言うだけ 言って 我に返る
月奈 ﾙﾅ
涼 ﾘｮｳ
静かに 保健室 から 出る 彼 の 後ろ姿 を 見て
なぜだか もう 彼は 私の前 に 現れないな って そう 感じた
月奈 ﾙﾅ
月奈 ﾙﾅ
大学1年生 の 兄 は 、
昔から ずっと 心の広い 女神 の 様な 人だった
だから 自然 と 口が動く
一連 の 流れ を 説明すると 、 態とらしく 悩むふり を する
双六 を 使う 兄 の 説明 は 分かりやすくて
すんなり 頭の中 へ 入ってくる
それと 説得力 が ある .
月奈 ﾙﾅ
月奈 ﾙﾅ
スマホ が 鞄の中 で 揺れる
開くと 、恋 からの 電話 だった
恋 ﾚﾝ
月奈 ﾙﾅ
言いたい事 は 山ほどある のに
言葉 が出ない
そんな 自分に 嫌気が 差す
恋 ﾚﾝ
恋 ﾚﾝ
恋 ﾚﾝ
恋 ﾚﾝ
恋 ﾚﾝ
そうだよ 、 恋 は そういう人だよ
私が どれ程 悪くても
必ず 先に 謝ってくれる
月奈 ﾙﾅ
月奈 ﾙﾅ
月奈 ﾙﾅ
恋 ﾚﾝ
優しい声 で 話を 聞いてくれる 恋
親友 で 居れて 良かった って 心の底から 思う
けれど 、問題は まだ 残っていて
八つ当たりを して 自ら 引き離した 大好きな人
彼とは どうすればいいのか
その疑問が 頭を回る
結局 、涼くんとは 気まずいまま
1週間 過ぎ去った ─
帰る 準備を していると
可愛らしい 高い 声が 聞こえる
あの子は 確か ..
恋 ﾚﾝ
そうだった .. 嫌な予感がした 相手だ
月奈 ﾙﾅ
そう言いながら 視線の 合わない 後輩さん
ずっと 涼くんの 事 見てるの 気付いてるけれど
気付かないふり しないと
彼女じゃない 他人 が 出しゃばっちゃうから
月奈 ﾙﾅ
月奈 ﾙﾅ
彼女 と 話してみる事にする .
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