短編集 2

桃赤

りいぬ『ジェルくんさあ…笑』

りいぬ『ジェルくんと配信！』

最近さとみが俺の相棒ばかりで

少しだけ、ムカついて

さとみとは違う、子供な俺だから

俺もさとみと同じことしたら、ムカついてくれるかな

なんて考えて、少しジェルくんと居た

だけど何も言ってこないし

俺の事、ほったらかしたままだから

真夏の今日、突然家に来た彼に、聞いたんだ

付き合う前からの疑問

自分自身で独占欲は強いと言っていたが、

俺には表したことがない

…？

そんなこと思ってない

ただ、少しチクってするの

こんな事になるなら

あんなこと言わなければよかった

バタンと玄関のドアが閉まって

大粒の涙が零れた

あれから1時間

帰ってくる気配もなくて

真夏だから、もしかしたら倒れてるかもとか

熱中症になったらどうしよう、とか

俺はスマホだけ持って、外に出た

意外と暑いな、って、真夏だから当たり前か

何処にいるんだろう、

さとみ、さとちゃん

ごめんね

帰ってきて

あつい

さとちゃんねえ、どこ？

倒れてないよね、大丈夫だよね、しんぱいだよ

クラクラする、、

いきなり外出たからかな、

チリンチリン（♪）

自転車、、っあぶな、、

グイッ

『えっ、すみません！』

さとちゃん？、さとちゃんだ、

よかった、探してたんだよ

、、っあれ、ベッド、？

にゃーーーにゃん

にゃんこ

ぶくま一言ください