テラーノベル
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付き合ったからって、急に何かが変わるわけじゃない。
朝の教室も、 席の並びも、 いつもの友達も。
ただ一つ違うのは⸺
うり
その声が、前より少しだけ近いこと。
彼は相変わらず、周りに分かりやすいことはしない。
名前を呼ぶのも、 特別な態度も、 ほとんど変わらない。
…変わらない、はずなのに。
うり
小声で聞いてきたり。
うり
誰もいないみたいな顔で言ってきたり。
それが全部、 "彼女限定"なのが分かるから、心臓が忙しい。
昼休み。
消しゴムを落とした私より先に、彼が拾う。
うり
自然すぎる動き。
のあ
そう言うと、彼は一瞬だけ目を逸して、
うり
ちょっと照れた声。
のあ
放課後、校門までの道。
少しだけ距離を空けて歩くのに、 手が触れそうで触れない。
信号で止まったとき。
うり
彼が、いつになく小さな声で呼ぶ。
うり
疑問形なのに、ほぼ確定みたいな言い方。
私は何も言わず、そっと指を差し出した。
ぎゅ、じゃない。
でも離れない。
彼の歩幅が、無意識に私に合う。
のあ
ぽつりと言った。
うり
のあ
少し間があって、
うり
私は、その言葉にびっくりして、思わず彼を見る。
目が合って、二人同時に逸した。
うり
うり
ぎゅっと、指に力が入る。
うり
冗談みたいな口調なのに、言葉だけは本気。
私は、小さく笑って答えた。
のあ
彼が、一瞬止まってから、
うり
耳まで赤くなっていた。
特別なことはない日。
でも。
隣にいるのが、 少しずつ「当たり前」になっていく。
それが、
一番幸せだった。
fin
コメント
6件
完結おめでとうございます🎉 もぅ本当に神作すぎて、毎日ニヤニヤしながら見てました🫣 新連載も絶対神作だと思ってるのでみます🫡 これからも頑張ってください😻
これで『0.5メートルの恋』完結です! 初作品で不安もありましたが、♡を押してくれたり、コメントをくれたり、フォローしてくれた方のおかげで、ここまで書き切ることができました!! 読んでくださったすべての方、本当にありがとうございます💖