こーく
こーく
こーく
その後、スマイリーはめちゃくちゃ泣いていた。 僕はそんな時も涙は出なくて、感情?が薄いって言うかなんて言うか、可愛くないなって自分で思った。 目の前のスマイリーは僕が自殺することを悟って、こんなに泣いてくれているのに、僕は? 大切な弟が泣いても、 この後自分が自殺しようとしていても、涙ひとつ出ないんだ。 スマイリーの方が愛されるのは当然のことなんだな。 ずっと頭ではわかっていたことを、やっと理解した。
こーく
こーく
まるで自分に言い聞かせていた。
母
気づけばもうお昼ご飯の時間。
スマイリー
母
スマイリー
母
2人の声がだんだん遠ざかる。
こーく
僕はマンションから抜け出した