るあ
るあ
るあ
るあ
るあ
るあ
夜のリビング。 洗濯物を取り込んで畳んでいたしろせんせーの目に、ぶかぶかのシャツ姿が飛び込んできた。
ニキ
ニキは自慢げにくるりと回って見せる。 しろせんせーのシャツを羽織ったいわゆる“彼シャツ”
ニキ
しろせんせーは一瞥して、ふっと笑ってソファに腰を下ろす。
しろせんせー
それだけ言ってさらりと流すような口ぶり。
ニキ
ニキは少しむっとしつつも、すぐに切り替える。 次の作戦だ。 ソファに座ったしろせんせーの隣に勢いよく飛び込むように抱きついた。
ニキ
ニキ
いつもなら冗談っぽく言ってごまかす言葉を、 今日は真剣に。
しろせんせー
またもあっさりとかわされる。 頭を軽く撫でられただけ。
胸がちくりと痛んだ。
ニキ
勢いでキスをしようと顔を近づけたのに、それも難なく避けられて頬に軽いタッチだけ。
しろせんせー
唇を噛んでニキは立ち上がる。 そのまま自室へと逃げ込んでドアを閉めた。
しばらくして。 部屋の中からは小さなすすり泣きが漏れていた。
しろせんせー
ノックと同時に、しろせんせーの低い声。 返事はない。
ドアを開けると、ベッドの上で丸くなって涙をこぼしているニキの姿があった。
しろせんせー
ニキ
にじむ視界のまま顔を上げて、ニキはしがみつくように言った。
ニキ
その言葉に、しろせんせーは一瞬だけ目を見開く。 すぐにベッドに腰を下ろし、泣きじゃくるニキを抱き寄せた。
しろせんせー
関西訛りの柔らかい声が、耳元に落ちてくる。
しろせんせー
ニキは肩を震わせ、必死に涙を拭う。
ニキ
しろせんせー
言葉の続きを遮るように、しろせんせーはニキの顎を持ち上げ、唇を重ねた。
深く、熱を帯びたキス。 いつも余裕のある男が、今だけは必死に気持ちを伝えようとするみたいに。
しろせんせー
しろせんせーの声が甘く低く落ちる。 やがてベッドに押し倒され、息もできないほど強く抱き寄せられる。
ニキ
再び耳に届いたその言葉はさっきよりもずっと近く、甘く、確かな響きだった。
ニキは涙を溢れさせながらもしがみつく。 その瞬間、しろせんせーは少し笑って、耳元で囁いた。
しろせんせー
ぎゅっと抱きしめられ、体も心も温かく包まれる。 泣き腫らした瞳に映るのは、確かに自分だけを見つめる恋人の姿。
ニキの胸は切なくも熱く、高鳴り続けた。
――夜は、甘く激しい熱を孕んで更けていく。
おまけ~ しろせんせー目線
リビングで洗濯物を畳んでいると、ふと横から視線を感じた。
くるりと回るニキ。 そのぶかぶかのシャツは、間違いなく自分のものだ。
しろせんせー
つい心の中で呟く。 かわいい。めちゃくちゃかわいい。 普段はつんとしているくせに、今日のニキは少し恥ずかしそうで、でも必死にアピールしている。
しろせんせー
口では素っ気なく言う。 これ以上可愛いことをされると、今すぐにでも襲ってしまいそうだ。
次の瞬間、ソファに座っていた自分の隣に、ニキが勢いよく飛び込んできて、抱きついてくる。 勘弁してくれ...。
しろせんせー
ちょっと驚いたけど、嬉しくて微笑みを押し殺す。
しろせんせー
声は低く、落ち着かせるように出す。
ニキ
心の中で、また胸が熱くなる。 こんなこと、今まで急に言ってこなかったのにニキは真剣な顔で言う。
しろせんせー
あえて素っ気なく返す。理由は簡単。 可愛さに動揺する自分を見せたくなかっただけだ。 けれど、頭を撫でる手の動きやちょっとした距離感で、ニキが感じ取れるように――心の中で少しだけ甘やかす。
ニキは少し不満げに唇を噛み、立ち上がる。 その背中を見送りながら、小さく呟く。
しろせんせー
るあ
るあ
るあ
るあ
るあ
るあ
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