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琉生との関係を持っている者です
用事を済ませた後彼が行方不明になっています
何か情報がありましたら 連絡の方よろしくお願いします
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周りの紙に目をやった
中には彼の友人に関する情報もあった
だから
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探しても探しても 見つからない
やっぱり...ないのか
"翔が死んだ場所は〇✕ビル"
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夕暮れ時なんて言えない時間
真っ暗で
月明かりだけが目印だった
場所はここからもっと遠い
でも
行くしか無かった
時間はもう3時をすぎた
ここからビルまで2時間
丁度冬の気温のせいで手がかじかんで
上手く動かなかった
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ガタンッ
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体力はすでに底をついていた
周りを見渡しても彼の姿は見つからない
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でも微かに荒い息遣いが聞こえた
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貴方は血まみれで 息をしずらいのかヒューヒューと喉を鳴らしている
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貴方は口を動かして 俺にしか聞こえないような声で
『俺はクズだからな』
といった
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『俺は友人を殺したんやこれはその罪やから』
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『お前を助けたのも罪が少しでも軽くなればって』
『思ってんや』
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『...』
『優しいなぁ』
『でもそんなしゃくりあげた顔で言われてもなんもかっこようないぞ』
rd
『ありがとう』
『俺今さっきまで動画撮っとったんや』
『言いたいことあったんや』
『でも言えんかったから今言うわ』
『お前の自由が俺の幸せやから』
『自由になれよ』
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彼の死を告げるように明るくなったこの空は
俺たちの再会と和解を祝福しているようだった
あの日から1週間がたった
謎のメッセージを送ってきてくれた彼は しにがみという人だった
彼が今後俺を支援してくれるとの事だった
それから動画も見せてくれた
彼が去る直前にとったものだという
自分のしてきた事や
俺への思いとか
しにがみさんへの言葉もあった
ただ彼はお人好しだっただけなんだ
そのお人好しが少し悪い方向へ行ってしまっただけで
彼は俺たちのヒーローだ
𝑒𝑛𝑑
ここまで見て下さりありがとうございました