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廊下
夏休み
誰もいない廊下はいつもより当たり前だけど静かで
ゼーン
とても暑かった
上の階からは吹奏楽部の雑音と
外からは暑苦しい運動部の掛け声が聞こえる
ゼーン
鍵閉め係はサボっていていつもドアは空いている
さぁ。私の人生が終わるんだ
私は教室の重苦しい扉を開けた
錆びた音を引きずって扉は開く
誰もいない教室で
心地よく響く自分の足音を聞きながら
私は扉の近くの天井に張り付くスクリーンかけに縄を通した
ゼーン
ゼーン
縄は丁度いい程度の丸を描いて垂れ下がっている
後はここに首を通して机を蹴るだけ
机に乗って縄に首を通した
ゼーン
机を蹴ろうすると…後ろから
プシュケ
ゼーン
明るい。
死ぬ人を前にしているとは思えないほどの明るい声だった
プシュケ
プシュケ
ゼーン
ゼーン
ガコンッ!とドラム缶が倒れたような音が聞こえた
ゼーン
あぁ。ドラム缶じゃない。
足を滑らせて机が倒れた
ゼーン
苦しいけど。
これで死ねるんだ
シュルッ!!
ゼーン
プシュケ
プシュケ
ゼーン
ゼーン
ゼーン
プシュケ
ゼーン
ゼーン
ゼーン
プシュケ
ゼーン
ゼーン
プシュケ
ゼーン
プシュケ
プシュケ
ゼーン
プシュケ
ゼーン
プシュケ
ゼーン
ゼーン
プシュケ
プシュケ
プシュケ
ゼーン
プシュケ
ゼーン
プシュケ
ゼーン
ゼーン