日は登り月は沈む

死にたい。

理由は特にない。

つまんない

勉強に追い詰められ

親は病気

お金に困る人生

何でアタシがこんな思いをしなくちゃ いけないんだろう

＿＿＿

日向がフェンスの前に立つ。

佐夜が屋上へ入って来る

日向が空へ顔を向ける

しばらく沈黙が続く＿

君の人生 私にちょうだい。

それからアタシは

学校は無断で辞め

警察に生死を追われたまま

勉強も

母親も

お金も。

全てを捨ててこの女に着いて行った。

二人が歩きながら話す。

やっぱ不思議な子…

ミステリアスというか…

何を考えているのかも

アタシの事をどう思っているのかも 分からない。

アタシ達はキスもした。

いつの間にか"カラダの関係"まで 持っていた。

女の子エッチな事したのに 悪い気はしなかった。

アタシの事を沢山褒めてくれた。 可愛いって言ってくれた

名前を呼んでくれた

アタシを暖めてくれた＿＿。

朝起きると

さつきちゃんが居なかった。

だめだ、

さつきちゃん、

さつきちゃんさつきちゃん さつきちゃんさつきちゃん…

さつきちゃん…、！

おえェえ…゛

日向が体を起こす

そうだ。

お母さんは 認知症でも病気でもない。

勉強も、そこそこ出来る

お金にも、

困っていなかった。

全部、

ぜんぶ

・

・

・

あれ…

夢に出てきた子…

だれだっけ、