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《s h k 視点》
キーンコーンカーンコーン
6限目の終わりを告げるチャイムが 学校全体に響き渡る
聞き慣れた音は 心臓を刺激した
机の中に手を入れ 紙を握る
名前は無記名の 呼び出しの手紙だ
もう時期俺は差出人と会うことになる
手紙に気づいたのは昨日の昼食後で
k n に相談したかったけど できる状態じゃなかった
そして今日を迎えてしまったんだ
がらがら
担任の先生が教卓の前に立ち SHRが始まった__
屋上に繋がるドアを開けると ぶわっ と風が吹き抜ける
穏やかな青い空に
空に滲む白い雲
フェンスに手をかける 1人の生徒
彼は ゆっくり
こちらに振り返る
自然と目と目が合い 相手は微笑んだ
n k
澄み切った声
アイスブルーの瞳
双子の兄
s h k
なに言ってるの?
n k
n k
n k に手紙のことは 話していない
信じられないけど...
s h k
n k
意図がつかめない
s h k
n k
n k
s h k
話を聞くことにして 固唾をのんだ
n k
n k
少し間を開けて 口を動かした
n k
n k
n k
n k
n k
ふぅ...と息を漏らすと 儚さを纏って笑みを浮かべる
s h k
n k
n k
n k
n k は背を向け 屋内に戻ろうとする
ぎゅっ
無意識に
俺は手を掴んでしまっていた
n k
黙り込んでしまっている
s h k
なんで掴んじゃったの...
今話したって傷つけちゃうだけじゃん
n k
焦って n k に目を向けると 肩が小刻みに震えていた
啜り泣くのが聞こえると 俺は手を離した
残ったのは俺一人と 地面に落ちた雫の後だった
s h k
フェンスにもたれかかり 呆然とする
s h k
s h k
2人両方が幸せにはなれないのかな
同じくらい好きなのに
どちらしか選べないんだよね
まぁ... n k は返事は いらないとは言ってたけど
断られると思ってたからで...
s h k
s h k
k n
目の前が歪んで見える
一日の疲労と悩みが重なって 症状がでたのだろう
早く帰って休むこととしよう
ふらふらしながら帰っていると 後ろから物凄い勢いで足音が迫ってきた
k n
気づけば彼とぶつかっていて 俺は力が抜けて足から崩れ落ちた
n k
掠れた声
頬を伝っていく涙
k n
差し出された手を握って立ち上がる
n k はどこかよそよそしい態度だった
k n
n k
k n
n k
k n
n k
声を張ったあと目を逸らされた
n k
n k