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コメント
4件
最高です!!早くみれた🤩
最っっっっっ高!じゃないですか…!✨️ やっぱり、さすがですね!憧れ様は!😭✨
朝。 いつもより早く目が覚めた。
昨日の夜のことが、まだ胸に残ってる。
⸺触れなかった。 触れられなかった。
それなのに、 あんなに近かった。
リビングに行くと、 ゆあんが先に起きてた。
ゆあん
のあ
声が、少しだけぎこちない。
一緒に朝ごはんを食べて、 並んで家を出る。
いつもの通学路。 いつもの距離。
…のはずなのに。
信号待ちで、 人通りが少ないところに差しかかったとき。
ゆあんが、急に立ち止まった。
ゆあん
呼ばれて、振り向く。
何か言うのかと思ったら、 言葉はなくて。
代わりに。
そっと、手が伸びてきた。
一瞬、ためらうみたいに止まってから、 私の指に、触れる。
離れない。
握られる。
のあ
心臓が、うるさい。
ゆあん
そう言いかけたのを、 私は首を振って止めた。
のあ
声が震える。
ゆあんは、少しだけ力を強めた。
ゆあん
前を向いたまま、言う。
ゆあん
のあ
ゆあん
少し間を置いて。
ゆあん
その言葉に、胸がぎゅっとなる。
ゆあん
ちゃんと、分かってる声。
ゆあん
手を、離さないまま。
ゆあん
私は、ぎゅっと握り返した。
のあ
そう言うと、 ゆあんは足を止めて、私を見る。
ゆあん
真剣な目。
ゆあん
一呼吸。
ゆあん
派手な言葉じゃない。 告白みたいでもない。
でも。
ゆあん
それだけで、十分だった。
のあ
小さく答える。
それだけで、 世界が少しだけ変わった気がした。
信号が青に変わる。
ゆあん
そう言って歩き出すと、 手は、もう離れなかった。
外では兄妹。 でもこの手は、恋人のもの。
繋いだ手は、 思っていたより、ずっとあったかかった。