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みどりいろと忘夢
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コメント
2件
すごい好きです。栄養ありがとうございました…!!!!
ああ〜もう、めちゃくちゃ良かったです…!🫶 鯵屋さんの「恋人らしいことしたい」っていう純粋な願いから始まったデート、一つひとつが本当に可愛くて。特にお互いに服を選び合うところ、ロボットさんが「鯵屋さんに似合いそう」って選んだって言うのがもう…! クレープのクリームを舐め取るシーンもドキドキしましたし、最後「お付き合いしたいです」って言い直してもらえたところ、涙出そうになりました。 ロボットさんの「誤作動みたい」っていう感覚の描写がすごく丁寧で、この2人の関係が確かに育ってるんだなって感じられて、読んでてとても幸せな気持ちになりました。素敵なエピソードをありがとうございます!
🎣🤖がデートする話。 🎣視点 出演 🎣、🤖、🦅、ちょこっとピンク、ちょこっとぱちお ※🎣→🤖(?)
ロボットさんとお付き合いを始めたのは今から3ヶ月前のこと。
鯵屋
ケイン
当たって砕けろの精神で告白したのにまさかのOKを貰ってしまって舞い上がっていた俺だけれど。
今思えば俺に合わせてお返事をくれたんじゃないかとちょっと不安になった。
だって未だにデートらしいデートにも行けていない。
2人でオイルリグとか客船とか大型デートには行ったけれど、それは他の皆も経験してるし。
そもそもあれはデートじゃない。
ジョシュア
JD
トピオ
ずるい。
ロボットさんと付き合っているのは俺なのに。
ばーど
鯵屋
ばーど
相談に乗ってくれていたばーどさんが無線を入れる。
ばーど
ケイン
ばーど
鯵屋
仕事中はあんなにスマートでカッコイイのに、遊びとなるとお茶目になる。
そんな所が可愛くて仕方がない。
ばーど
鯵屋
ばーど
鯵屋
ケイン
ばーどさんがしてやったりとニヤつく。
ムカつく、でもありがとう。
口には出してやらないけれど。
鯵屋
ケイン
鯵屋
ばーど
ケイン
いつの間にか玄関にロボットさんが居て思わず飛び上がる。
不思議そうに首を傾げながらも荷物の整理をしつつ、警察5人抜いてきたと自慢する所も子供みたいでキュンとくるからやめて欲しい。
ケイン
鯵屋
突然本題を振られ焦る。
まだ何も考えていないのに。
鯵屋
ばーど
鯵屋
ばーど
折角勇気を振り絞ろうとしていたのにばーどさんに言われてしまった。
こうなったら考えるより行動だ。
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
ばーど
今まで悩んでいたのが馬鹿らしくなるくらいあっさりデートの予定が決まってしまった。
手を振るばーどさんに見送られ2人揃って外に出たはいいものの。
ケイン
鯵屋
ケイン
ロボットさんとやりたい事なんて沢山あったはずなのに、いざその時になると何も出てこない。
もっと事前準備をしたかった。
プランを立てて、かっこいい服を着て、お洒落なお店を予約して。
かっこいい服?
鯵屋
ケイン
目的地が決まるなりガレージからピカピカな車を出してイカついエンジン音を響かせるロボットさん。
これはモテるよ、絶対。
付き合ってるの俺だけどね。
なんて優越感に浸りながら助手席に座る。
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
ならやはり、OKくれたのも俺の為?
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
それってつまり、俺次第ってことなんじゃない?
鯵屋
ケイン
このデート、絶対成功させてみせる。
ケイン
鯵屋
やはり相手の好みを知る必要がある。
ということで服屋さんで互いに服を選び合うことにした。
ケイン
鯵屋
約30分。
悩みに悩んで漸くコーディネートを完成させた。
ケイン
鯵屋
お互いに持っていた服を交換し試着室に入る。
臙脂色に白い字で大きく英語が書かれたオーバーサイズのパーカーに黒いカーゴパンツ、スニーカーにキャップ。
ロボットさんが選んでくれた服はストリート系のコーディネートだった。
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
先に試着室から出て待っていると、遠慮がちにカーテンが開かれた。
白いタートルネックのニットの上にキャメル色のダッフルコート、下はスキニーデニムにブーツを履いてもらった。
普段黒い服ばかりだから明るいゆるふわ系にしてみたけれど。
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
無感情、だけど明るい気がする声に服を気に入ってもらえたのだと都合良く解釈して。
お金を払い店を出た。
ケイン
着替えたは良いものの、次の目的地が決まらない。
だって相手はロボットだ。
遊園地や海みたいな定番のデートスポットには興味無いだろうし。
飲食店なんて日頃から回っているから普段と変わらない。
ロボットさんが好きそうなデートといえば…。
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
やはり車が好きならドライブデートが一番だろう。
心地の良いエンジン音に包まれながら流れる景色を眺める。
警察に追われている時や仲間と巫山戯ている時とは違う、わざとゆっくり運転してくれているロボットさんの心遣いにまたキュンとした。
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
本当に自分から聞いておいて何を言っているのやら。
相手は車だけど、ロボットさんからしたら機械仲間。
好きな子の口から好きな子の話を聞くのはやはりモヤッとする。
ケイン
鯵屋
ケイン
俺の発言に何か考える素振りをして、車のスピードも徐々に落ちていく。
やがて停止したかと思えばロボットさんが何かに気づいたようにこちらを向いた。
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
うわ俺、絶対今顔赤い。
それって俺のこと意識してくれてるってことだよね。
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
ロボットさんの硬い手が俺の手を包む。
そっと指を絡めればぎこちなく握り返してくれて。
今度は元気になり過ぎて止まっちゃいそう。
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
自分の発言に自分で驚いているような困惑した素振りを見せてロボットさんの声が段々小さくなっていく。
鯵屋
ケイン
いつもは何を聞いてもはっきり答えが返ってくるのに、初めての出来事に曖昧な反応をする。
そこが可愛いところなのだけれど。
ふとロボットさんの後ろに赤いものが見えた。
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
先に車を下りて反対側へ回り込みロボットさんに手を差し伸べる。
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
俺の手にロボットさんの手が重ねられ、肩を並べてお店に入る。
中では店長のぱちおさんが1人でせっせと作業をしていた。
ぱちお
鯵屋
ケイン
俺達の関係なんて何も知らないぱちおさんがケタケタ笑う。
緊張気味なロボットさんも安心したようにファンを回した。
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
注文したら直ぐに作ってくれてそれぞれ受け取る。
お店で食べても良かったが、2人きりになりたいと言って車に戻ってきた。
鯵屋
ケイン
まずは自分の分に口をつける。
最初にバナナにチョコレートをかけた人は天才だ。
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
チョコバナナクレープを差し出すと遠慮がちに口をつけ。
そこで良いことを思いついた。
角度を付けて口、らしき所にクリームを付ける。
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
身を乗り出しわざと付けたクリームを舐め取ってあげるとロボットさんの肩が大きく跳ねた。
その初々しい反応に悪戯心を擽られもう一度、今度はゆっくり舐め上げる。
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
背もたれと扉に手を置き逃げられないようにして見下ろす。
感情が無いという割には相当焦っているようだ。
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
暴走しているのは自分だな、と思いつつ唇を寄せる。
あ、確かにロボットさん暖かい。
冷却水が効いていないのかな。
原因が俺だったらいいな。
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
返答に困ったのか黙り込む。
必死にCPUを回転しているのだろう。
鯵屋
ケイン
鯵屋
ケイン
もう一度唇を重ねて、ディスプレイ越しにカメラを見つめる。
鯵屋
ケイン
答え合わせにはまだ時間がかかるかもしれないけれど。
何回でもデートをして、いつか「愛してます」って言わせてみせる。
でもまずはこのクレープを食べてしまおう。
END