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V版しろせんせー
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しろせんせー
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少しだけ… 少しだけうたた寝をしてたはずだった
目が覚めると目の前には俺のV体がまるで意志を持ったリアルな人間のように俺に笑いかけていた
声も俺のものだが、なんだか少し甘ったるいような甘えた響きをはらんでいて、自分のようで自分でない感じがした
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目の前の俺が、両腕を拡げて頬をふくらませている
その表情や仕草は、俺のものなのになぜか可愛らしくて、たまらない気持ちになるから不思議だった
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少し吊り上がり気味な大きな目からポロポロと大粒の涙を流しながら不貞腐れるもう1人の俺
ゴシゴシと目を擦りながら泣いてないと強がる姿もなんだか愛おしい気がした
しろせんせー
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俺が手を拡げて待つと、当たり前のように俺の腕の中に収まってきた
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腕の中で不貞腐れながら俺の胸にしがみつく様にしているもう1人の俺は、なぜかほんのりと頬を染めていて満更でもなさそうな顔をしていた
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ごく自然ともう1人の俺の頭を撫でながら呟くように言った俺に、気持ちよさそうに目を細めながら尋ねてくる
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ピョンッと俺の膝の上から飛び降りてくるっと振り返り俺の方を向いたもう1人の俺は、しっぽを弄びながらニィっと悪戯っぽく笑った
口元から覗く小さな八重歯がより彼の容姿を幼く見せていた
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わかるようで分からない…ややこしい事を言われて混乱していると、もう1人の俺はふと窓の外を見つめてため息をついた
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悪戯っぽく笑いながら近づいてきたもう1人の俺は、ソッと俺の手を掴んで立たせると、チュッと軽い音を立てて頬に口付けをした
しろせんせー
目を見開いて慌てる俺に、ケラケラと楽しそうに笑うと、フワッと浮かび上がり煙のように消えていってしまった
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
ニキ
しろせんせー
ニキ
ニキ
ニキ
気がつくとPCの前に座っていて、イヤホンからは相棒の声が聞こえてきていた
しろせんせー
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ニキ
ニキ
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ニキ
ニキ
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ニキ
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しろせんせー
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
相棒に軽口を叩きながら、先程の夢を思い出していた
忘れてなんか居ないけど、話したところで信じては貰えない不思議な夢
妙にリアルで…でも、現実味のなかった不思議な夢
今度会う時まで忘れずにいよう
あの笑顔をもう一度見たいから…
コメント
2件
なんかいつもとは違う路線の話に行ったね！ まぁいつも通り良かった！
