先生に好きになんて言えない
授業後、先生に呼び出された。他の授業を受けていても頭に思い浮かぶのは、全部先生で何をしているのか気になってどうすればいいのか分からない時に先生に呼び出しされて浮かれているのはきっと、私しかいないと思う。
優美
先生、どうしたんですか?
中村先生
大塚、来たか
優美
はい、呼ばれたんで来ました
噓です、呼ばれなかったら違うところから先生を眺めるところでした。先生に変な虫がつかないようにいつでも手が届く距離にいられるように
先生
ここにあるノートを各教室に届けてほしい
優美
あ、はい
優美
分かりました・・・・・・
優美
他になにかやることありますか?
中村先生
大塚、そんなに暇なのか?
優美
違いまーすー、先生が手伝ってほしそうな顔してました、
高く積んであるノートを崩さないように下から持った瞬間、ノートの重さが軽くなった。高く積んであったノートから先生の顔が現れていつもの距離よりも近くなっていた。感じたのは、この距離から離れたくない、ただ、そう感じた
中村先生
一気に持つのは危ないだろ?
中村先生
しょうがないから、これだけで勘弁しといてやろう
優美
えっと、じゃあ残りのノートは誰が運ぶんですか?
中村先生
誰って、先生しかいないだろ?
優美
あ、そっか
先生の行動はいつも私の心をかき乱していく。先生の隣に並んで歩く。ときどき、遅れそうになりながら







