余命一週間

一日目─惚れさせてやる

こうやって交わしている会話も、 もう一週間後にはできないんだなぁ…

そう思うと、何故か悔しくて…

…でも、一週間後に死ねるから白布さんと今登校できてるのか…？

それなら… ありがたいかもしれない…

…っでも… 死にたくない…な…

たった7日のタイムリミット…

絶対に白布さんを惚れさせる…！！

それで、沢山喋って遊んで…

後悔がないようにするんだ…！！

─部活終わり─

白布さん、全然俺のこと恋愛対象として見てない…！！

たしかに同性だし、当たり前だけど…

でも、俺は白布さんが大好きなんだ…！！

絶っっ対に諦めない！！！

…気付けば、公園に居て…

この公園は景色がよく見えて、 めっちゃ綺麗なんだよな…

真っ赤に染まる空も、 太陽が居ないと真っ暗だ…

…俺の恋も、この空のように 真っ赤に灯ってほしい…

…白布さんからの愛も、 この太陽みたいに真っ赤であってほしい…

…そのためには行動だ…！！

明日こそは絶対惚れさせてやる！！

─残り─6日