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<___〜…♪
ハル
今は真夜中、月が綺麗に出始めている頃
そんな夜中に、私は目が覚めた
夜中に目が覚める事は多々ある、別に慣れっこだった
でも今日はなんだか違う
ハル
外から聴こえてくる、寂しげな歌声
こんな夜中に一体誰がいるのだろう
確認も含め、私は声のする方へ向かう
声のする方へ向かうが、そこは屋根の上
改めて屋根上をよく見ると、人影が見えた
そして納得がいった
ハル
ハル
夜
…クロこと夜だった
私の声に気付き、唄を止めてこちらを見つめる
ハル
夜
夜
彼女は創作者であってもただの一般人
少し心配になる、あまりにも不健康すぎるから
ハル
夜
……たまに彼女の目は光を無くし、声が低くなる
そういう時は必ず決まって、目を細める
…私の癖と同じだ
ハル
私は黙って彼女の傍まで行き、隣に座った
夜
ハル
夜
もしかして1人で居たかったのかな
そう思っても私は、クロを1人に出来なかった
声が寂しそうだったから、悲しそうだったから
「“独り”は嫌だ」と、叫んでいるように見えたから
ハル
夜
クロは苦笑いをしながら「うーん」と悩んだ
歌ってくれるんだ
ハル
夜
夜
ハル
優しい声だ
先程の悲しい声では無く、とても優しい声
…彼女は優しい、それも自分を犠牲にしているせいか、極度の他人優先だ
クロは目を閉じ、気持ちよさそうに歌っている
……いつもこうなら良かったけれど
ハル
夜
不意にハモってみたけど、彼女は驚きもせずトーンもリズムも崩さずに歌い続ける
…予想通りだったのだろうか
クロは考えるのが得意、というより人の行動を予想するのが上手い
だから心理戦に持ち込んでしまえば、相手はすぐに負けるだろう
…クロの声は、高くもなく低くもない…
とても心地いい声だ
私は彼女の声が好きだった
<〜〜〜♪♪ 〜〜♪>
唄い終わってから、私達は数秒間黙っていた
夜
ハル
どこから覚えたんだろう、ドイツ語なんて
英語は嫌いなのに、ドイツ語はいいんだ…
ハル
ハル
夜
夜
ハル
……全くこの人は、何を言っているんだろう
冗談を言う彼女は、目を細めて笑っていた
ハル
私は手を伸ばし、立つよう施した
夜
「しょうがないな」とでも言いたげに、私の手を取り立ち上がった
ハル
夜
ハル
……今夜の月、綺麗だったな
まぁ、関係無い話なんだけど
※参加型のストーリー出来上がってなかったので代わり的なのです。明日には投稿出来るよう心掛けます※