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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

これから、Nakamuとどう接していこう

僕はもう、Nakamuを自由にしてあげた方がいいのだろうか

暗い部屋で僕は天井を見上げながらとめどない気持ちをどうするか悩む

もう このままいなくなってしまいたい

前までの片想いとは比べ物にならないほど、この思いは重すぎる

元々僕を好きだと言ってくれた人が、僕が気持ちに気づく前に去ってしまった

もしかしたら届いたかもしれない思いを

僕が、僕自身で。捨ててしまったようなものなのだ

この気持ちを僕はどこへやればいい?

僕はこれからどうしていけばいい?

分からない。けど、僕はまた結ばれないまま終わっていく

それだけが、分かってしまう

Broooock

Nakamu…

Nakamu

なに?どうしたの?

そこで僕はハッとして声の聞こえた方へ視線を向けた

部屋に入ってきたばかりのようなNakamuは僕のことを不思議そうに見つめていて

僕は彼の顔を直視できずに顔を伏せた

Nakamu

どうしたんだよBroooock…?

Broooock

……………………

Nakamu

とりあえず電気つけるよ?

Broooock

やめてよ!!!!!!

Nakamu

ッ…!

Nakamuの服の裾を掴み電気をつけようとする彼を止めた

今僕の顔はきっと酷いことになってるはずだ

明るくなってしまったら全てバレてしまう

Nakamu

……本当に、どうしたの?

Nakamu

やっぱり…俺出ていった方がいい?

Broooock

………やめてよ

Broooock

そうやって僕のこと試すようなこと言うの

Broooock

出てけなんて、言えるわけないじゃん

Broooock

その逆だよ。僕…Nakamuに出ていってほしくないって思ってる

刹那。自分の目から涙がこぼれ落ちていることに気づいてしまった

こんなの、僕が彼を好いているのが丸見えじゃないか

なんでこんなにも自分の感情を抑えることが出来ないんだろう

きんときの時と同じように、早く彼も忘れてしまわなければ

身を引かなければいけないのに

行かないで

ずっと僕のそばで僕だけを見ていて

そんなことを、思ってしまうんだ

でももう本当にそんな言葉すら遅すぎた僕が彼に言う資格がない

Broooock

ごめん。忘れてよ今の

Nakamu

…………………

Nakamu

なぁ、Broooock

Nakamuが僕の名前を優しく呼ぶ

僕はその声にふと顔を上げた

部屋の電気をつけると

そこには目を擦りすぎたのか目の周りが赤くうっすらと涙を浮かべるBroooockの姿

Nakamu

Broooock…??

Broooock

な、なんで部屋の電気つけるの!!!

彼は怒ったようにそういうとまた顔を伏せてしまった

僕はそんな彼の隣に寄り添うようにして背中をポンポンと優しく撫でてあげる

Broooock

ッ……やめろよ!!!

Broooock

そうやって思わせぶりなことするの!!

Broooock

もう僕のことなんてこれっぽっちも想ってなんて無いくせに!!!

Broooock

シャークんのこと選んだくせに!!

Nakamu

ちょ、Broooock!!!!

Broooockはつらつらと俺の身に覚えのないことを言うと出ていってしまった

Nakamu

どういうことだよ…シャケを選んだって

俺は彼のことを直ぐに追いかけるべく走り出す

辛い

辛い辛い辛い辛い

なんでこんな思いをすると知っていたはずなのに

僕はまた叶わぬ人に恋をしてしまったのか

いつもそうだ

僕の恋は絶対に実らない

僕が好きになった人は尽く違う人が好きで

僕のことなんて見てくれる人は一人もいないと思ってた

だから、君が…Nakamuが僕のことを好きだって言ってくれた日

信じたいと心のどこかで微かに願っていた

僕のことを好きになってくれた彼の事を僕も愛したいと思ってた

でも、僕は臆病者だから

いつまでもきんときが好きだと引きずって

君の気持ちを台無しにした

その罪の代償が君という存在なのなら

僕は君を捕まえることも出来ないじゃないか

僕はそのまま座り込む

お先真っ暗でどうしようもないこの気持ちに蓋をするように

また、この気持ちとさよならできるように

Nakamu

おい!!!!Broooock!!

Broooock

ッ…!!なんで来たの……

Nakamu

だって、お前なんか誤解してるだろ!

Broooock

…何を?

Broooock

僕は何も誤解なんてしてないよ

Nakamu

嘘つけよ!誤解しまくってるだろ!!

Nakamu

そうじゃなきゃ俺がシャケを選ぶだどーのって話にならないし

Broooock

……じゃあ、あのカフェでシャークんの頬にNakamuがあんな顔しながら撫でてた理由は?

Nakamu

それは、ただ単にシャケに強く生きてほしいと思ったからそうしただけだけど…っていうか

Nakamu

なんでそんなことBroooockが気にして…ていうかなんで知ってんの???

Broooock

………………………

Broooock

僕、Nakamuが好きだよ

Nakamu

……え?

Broooock

もういいよ。忘れてよ全部

Broooock

僕のことも、今の事も

Nakamu

いや…ッなんで…?なんで忘れないといけないの?

Nakamu

だって…俺達やっと…両思いじゃん

Nakamuが顔を真っ赤にしながら口を手で抑える

その目はすごく嬉しそうで

隠しているはずなのに口角は上がって見える

なんでそんな顔するの?そんなん見たら僕だって恥ずかしくなる

僕まで顔が真っ赤になるのを感じた

そしてお互いが数分程度見つめ合った後

Nakamu

とりあえずBroooockの誤解を解いてから、これからの事を決めよう

Nakamu

でもまず本当に最初に言うのはやっぱり…

Nakamu

何回も言うけどさ。好きだよ…愛してるBroooock

そういう彼の顔がなんとも愛らしくて

この初めての両思いという感情が小恥ずかしくて

僕は彼の近くまで走るとのしかかるように彼を抱きしめるのだった

『大好きな悪魔』 𝐹𝑖𝑛. 外伝まだまだもしかしたら続くかもです →『どうにもこうにも』

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