これから、Nakamuとどう接していこう
僕はもう、Nakamuを自由にしてあげた方がいいのだろうか
暗い部屋で僕は天井を見上げながらとめどない気持ちをどうするか悩む
もう このままいなくなってしまいたい
前までの片想いとは比べ物にならないほど、この思いは重すぎる
元々僕を好きだと言ってくれた人が、僕が気持ちに気づく前に去ってしまった
もしかしたら届いたかもしれない思いを
僕が、僕自身で。捨ててしまったようなものなのだ
この気持ちを僕はどこへやればいい?
僕はこれからどうしていけばいい?
分からない。けど、僕はまた結ばれないまま終わっていく
それだけが、分かってしまう
Broooock
Nakamu
そこで僕はハッとして声の聞こえた方へ視線を向けた
部屋に入ってきたばかりのようなNakamuは僕のことを不思議そうに見つめていて
僕は彼の顔を直視できずに顔を伏せた
Nakamu
Broooock
Nakamu
Broooock
Nakamu
Nakamuの服の裾を掴み電気をつけようとする彼を止めた
今僕の顔はきっと酷いことになってるはずだ
明るくなってしまったら全てバレてしまう
Nakamu
Nakamu
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
刹那。自分の目から涙がこぼれ落ちていることに気づいてしまった
こんなの、僕が彼を好いているのが丸見えじゃないか
なんでこんなにも自分の感情を抑えることが出来ないんだろう
きんときの時と同じように、早く彼も忘れてしまわなければ
身を引かなければいけないのに
行かないで
ずっと僕のそばで僕だけを見ていて
そんなことを、思ってしまうんだ
でももう本当にそんな言葉すら遅すぎた僕が彼に言う資格がない
Broooock
Nakamu
Nakamu
Nakamuが僕の名前を優しく呼ぶ
僕はその声にふと顔を上げた
部屋の電気をつけると
そこには目を擦りすぎたのか目の周りが赤くうっすらと涙を浮かべるBroooockの姿
Nakamu
Broooock
彼は怒ったようにそういうとまた顔を伏せてしまった
僕はそんな彼の隣に寄り添うようにして背中をポンポンと優しく撫でてあげる
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Nakamu
Broooockはつらつらと俺の身に覚えのないことを言うと出ていってしまった
Nakamu
俺は彼のことを直ぐに追いかけるべく走り出す
辛い
辛い辛い辛い辛い
なんでこんな思いをすると知っていたはずなのに
僕はまた叶わぬ人に恋をしてしまったのか
いつもそうだ
僕の恋は絶対に実らない
僕が好きになった人は尽く違う人が好きで
僕のことなんて見てくれる人は一人もいないと思ってた
だから、君が…Nakamuが僕のことを好きだって言ってくれた日
信じたいと心のどこかで微かに願っていた
僕のことを好きになってくれた彼の事を僕も愛したいと思ってた
でも、僕は臆病者だから
いつまでもきんときが好きだと引きずって
君の気持ちを台無しにした
その罪の代償が君という存在なのなら
僕は君を捕まえることも出来ないじゃないか
僕はそのまま座り込む
お先真っ暗でどうしようもないこの気持ちに蓋をするように
また、この気持ちとさよならできるように
Nakamu
Broooock
Nakamu
Broooock
Broooock
Nakamu
Nakamu
Broooock
Nakamu
Nakamu
Broooock
Broooock
Nakamu
Broooock
Broooock
Nakamu
Nakamu
Nakamuが顔を真っ赤にしながら口を手で抑える
その目はすごく嬉しそうで
隠しているはずなのに口角は上がって見える
なんでそんな顔するの?そんなん見たら僕だって恥ずかしくなる
僕まで顔が真っ赤になるのを感じた
そしてお互いが数分程度見つめ合った後
Nakamu
Nakamu
Nakamu
そういう彼の顔がなんとも愛らしくて
この初めての両思いという感情が小恥ずかしくて
僕は彼の近くまで走るとのしかかるように彼を抱きしめるのだった
『大好きな悪魔』 𝐹𝑖𝑛. 外伝まだまだもしかしたら続くかもです →『どうにもこうにも』
コメント
1件