セフィロトの樹〜暗殺者の裏話〜

エドガーは日本支社を抜け出し、入口付近で車を待っていた

すると

ブォオオーン──

1台の車がドリフトをかけながらエドガーの目の前で停車した

見るからに高そうな黒いセダンであり、中までははっきりと見えなかった

突然の砂ぼこりにエドガーは思いっきり咳き込む

そして

ガチャ──

フロントドアが開き、黒いセダンから1人の男性が降りてきた

エドガーは江野本に促され、車に乗り込んだ

そしてしばらくしてから車は発車した

運転中にも関わらず江野本が話しかけてくる

江野本はただ笑みを浮かべている

ｷｷｨｲｲｲｲｲｲｲｲｲ───

江野本は急ブレーキをかける

慣性が前方にかかり、シートベルトのせいで前倒しな体勢になる

エドガーは車酔いになりながらも黒いセダンから降りる

江野本に連れられて地下に繋がる階段を下っていく

江野本が目の前の扉を開けようとする

ピ───

ドガァアアアァン！

江野本が扉に触れた瞬間、大爆発が起こった

エドガーはその爆風によって吹き飛ばされた

江野本はこうなることを分かってか、すぐさま物陰に隠れていた

江野本の態度にエドガーは怒りに任せて殴ろうとする

しかし江野本はエドガーの握りこぶしを掴み、固定する

その背後、扉の奥から白髪の女性がやって来る

クイーンと呼ばれる女性はエドガーの背後に忍び寄る

クイーンはエドガーに後ろから抱きつくと思いっきり江野本から引き剥がした

そう言って江野本はすぐさま入っていく

組織の中はビックリするぐらい外と違っていた

江野本は隣にいた2人組に視線を向ける

1人は黒いフードを被っていて、もう1人は首元に雑な包帯が巻かれていた

エディはエドガーを鷲掴みにしてどこかへ連れていく

エディは医務室に連れていき

エドガーを無理やりベッドに叩きつける

エドガーが言いかけても問答無用で連れて行く