昔昔あるところに、一人の男のヒトがいました そのヒトは、ある土地をきれいに整備して、公園をつくりました そして、その公園に、小さな木の苗木を一本、植えました
男のヒトは、毎日水や肥料をやったり、植え替えたりして、 懸命に木の世話をしました それはもう、膨大な時間と労力をかけて
その公園には、次第にたくさんのヒトが集まるようになり、 皆でその木を大切に、育てていました
やがて、その木は立派な大木となって、 綺麗な花を咲かせ、実を結びました
ある日、その公園に来たヒトが、あの立派な木からできたと思われる、 小さな木を見つけました
その日から、その公園を訪れるたくさんのヒトたちは、 一所懸命にその木を育てました
そして、その木もある日、綺麗な花を咲かせました
さらに、その公園に花壇をつくったり、椅子をおいたりするヒトが、あらわれました
その公園をつくった男のヒトは、その公園を皆で発展させることに、 反対しませんでした
時がたち、公園はどんどん発展していきました 滑り台やブランコ、シーソーなどの遊具もできて、さらにたくさんのヒトが訪れるようになりました
しかし、困ったこともおこります 公園を訪れるヒトたちによる、対立です
最初にできた立派な木を愛するヒトもいれば、 あとからできた遊具を愛するヒトもいます
しかし、皆でその公園を発展させ続け、 最初に公園をつくった男のヒトも、とても喜んでいました
しかし…………
Yさん
Yさん
なんということでしょう 男のヒトがつくった木が増殖してできた木、 それをこのヒトは勝手に自分のものにしてしまったのです
このヒトは、この木を育てるのにとても貢献したわけではないし、 男のヒトとも、直接的な関りは、ほとんどありませんでした
こんなことがゆるされていいはずはありません この公園を愛するヒトたちが、協力して育て上げた木なのです
この公園を訪れるヒト、皆で抗議をしましたが、和解することはできません
これからこの木は、公園は、どうなってしまうのでしょうか
つづく
主
主
主
主
主
主
主
コメント
1件
なんだこれ…… 自分で書いといてあれだけど