ただ一緒に笑っていたいから

警察からの聞き込みや

色々なことを済ませたら

もう当たりは真っ暗で

びっくりするほど静かだった

そんな街中とは裏腹に

家の中は

noaさんの怒り混じりの泣き声や

他のメンバーの心配する声で溢れていた

これまでのこと

包み隠さず全部を話したら

みんな私のために、沢山怒ってくれた

怒って、怒って、

noaさんとrunaは泣きながら

男子メンバーは涙を堪えながら

私を抱きしめて

大好きだって

大切だって

私が一番欲しい言葉をくれた

私も、みんなも

全員で泣いて、笑って

私の中の苦しさは

優しさと温もりの中で

終わりを迎えた

etoさんの件が解決して

最近2人の時間がなかった分沢山一緒にいたくて

etoさんを部屋に呼び出した

そう言いながら俺の顔を覗き込んでくる

大事な時だからこそ、

落ち着いてしっかりするべきなのに

焦って、無茶しようとして、

呼ぶ声に顔を上げると

etoさんが困ったように、

優しく微笑みながら

俺を見つめていた

どうしてこの人はいつも

その時1番俺が欲しい言葉を

全部くれるんだろう

俺に触れる手が

どうしようもなく優しくて、暖かくて、

いつの間にか、涙が溢れた

堪えていたものが、涙を皮切りに

全て溢れていく

下を向いて、手で顔を覆って泣いていると

etoさんが俺を抱きしめて

優しく背中を撫でる

あったかくて優しいetoさんの匂い

甘くて透き通った声

少しずつ伝わってくる温もり

その全てが愛おしくて

その全てが、俺の心を揺さぶる